明治安田生命J2リーグの町田ゼルビアは5日午後、先日契約満了に伴い清水エスパルスを退団していたFW鄭大世の獲得を公式発表している。
鄭大世はドイツのVfLボーフム、1.FCケルン、韓国Kリーグの水原三星をへて2015年夏に清水エスパルスに加入。2020シーズンは序盤から出場機会に恵まれなかったが、8月にレンタルで加入したアルビレックス新潟では公式戦26試合に出場し9得点をあげていた。しかし、シーズン終了後に期限付き移籍期間満了に伴うアルビレックス新潟退団、そして清水エスパルスとの2021シーズン契約更新を行われなかったことによりフリーの身となっていた。
同選手は町田ゼルビアの一員になったことについて「家族との相談の上、引退を決意しました。成田空港へ向かう車に揺られながら、代理人に報告しなければいけないのに、名残惜しくて通話ボタンを押せずにいる時、ちょうど電話が鳴りました。そこでオファーを知り、家族の快諾のもと受けさせていただきました」
「息子がエスパルスのスクールでプレーする姿を見ながら、ここからプロになるのがどれほど大変かと想像した時、できるだけ長く続けることが全国の子供たちへの礼儀であり、生きる意味がそこにあると思います。続けさせてくれるFC町田ゼルビア様に心から感謝して、その気持ちを現役選手としてピッチで表現していきたいと思います」
「FC町田ゼルビアに関わる全ての皆さん。老いた選手ではありますが力の限りを絞り出し、みんなで一花咲かすことに手を貸したいです。不束者ですがよろしくお願いします。最後に、オファーを断らせていただいた各クラブの方々にこの場を借りてお詫び申し上げます。こんな自分にオファーをしてくれてありがとうございました。そして憲剛さん、ウッチーを筆頭に相談を聞いてくれた皆さんにもお礼申し上げます」と長文にわたり胸の内を綴った。
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