セリエA ミラン

日本ではあまり知られていない、マルディーニの面白いエピソード!

パオロ・マルディーニ 写真提供:GettyImages

サッキ監督に「お前はプレイボーイになりたいか」と聞かれたエピソード

マルディーニはどう見ても昔から真面目な存在だった。ピッチの中でも外でもプロサッカー選手になりたい子供の憧れの存在。しかし、1987年7月にミランの監督となったアリゴ・サッキは彼を「プレイボーイ」だと勘違いしていたという。

サッキがミランに来たとき、マルディーニはサルデーニャ(イタリアの島)で夏の休暇を過ごしていた。当時携帯電話がなかったため、二人はすぐに自己紹介ができなかったという。マルディーニがミラノに戻った時に自分のロッカーにサッキの電話番号が書かれていたメモが貼ってあった。

それを見つけてすぐ、マルディーニは彼に連絡をし、こんなこと言われたという。「サッカー選手になりたいか?プレイボーイになりたいか?選んでくれ」。

どうして彼がそう思ったのかはマルディーニ本人にもいまだにわからないが、立派なサッカー選手であったことを十分証明したに違いない。

ファビオ・カペッロ 写真提供:Getty Images

カペッロ監督との喧嘩

1991年と1996年の間ミランはファビオ・カペッロ監督の元でスクデット(セリエA優勝)を4回優勝したなど、とても豊かな時期を過ごした。チームの雰囲気も良く、何かのトラブルがあったと考えづらい。

しかし、あの穏やかなマルディーニとカペッロの間にあまり知られていない大きな喧嘩があったという。マルディーニはそれについてこう語った。「1997/1998年シーズンのことだった。監督は細かいことを教えてくれなかったが、私が何かの裏切りをしたと言われた。全く心当たりがない私はリスペクトされてないことを感じ大声を出した。殴り合いになりそうな場面だったが、その後仲直りをしたよ」

カルロ・アンチェロッティ 写真提供:GettyImages

アンチェロッティの食欲に対する話

マルディーニが大笑いする姿はあまり見ることができない。しかし、昔のテレビ番組で彼が爆笑していたことがあった。それは2001年と2009年の間にミランの監督だったカルロ・アンチェロッティの食欲に関する話をした時だ。

マルディーニはそのエピソードをこう語った。「カルロは大食いだ!食べる、飲む、また食べる、また飲む、誰にも止められない。おいしいものを発見したらすぐ手を出す。そして、ものが溢れて食べきれないときは私たち選手を呼んで手伝うようにと命じる。私たちには体重管理というものがあるので断っていたが、そうすると彼はご機嫌斜め。困ったものだったよ(笑)」。

ちなみにアンチェロッティはいまだにマルディーニのことを高く評価していて、彼のこと「ミランの魂」と今も話している。

ページ 2 / 2

名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

筆者記事一覧