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「得失点差」で見る戦力格差。欧州5大リーグで最も差が開いているのは?

ラ・リーガ

得失点差の開き:70

得失点差トップ:バルセロナ (+50)

得失点差ワースト:ラージョ、ウエスカ(-20)

今季の5大リーグで最も上位と下位の得失点差が少なかったのがラ・リーガだ。トップのバルセロナは2位アトレティコ・マドリードに得失点差26を付けており、「1強」の印象は極めて強いが、2位以下のチームは均衡した勝ち点、得失点差となっている。得失点差ワーストは、最下位に沈むウエスカ、19位のラージョが記録。しかし、下位の勝ち点はそれほど離れておらず、最後まで激しい残留争いが繰り広げられるだろう。


ブンデスリーガ

得失点差の開き:86

得失点差トップ:バイエルン・ミュンヘン (+46)

得失点差ワースト:ハノーファー(-40)

絶対王者バイエルン・ミュンヘンが苦しんだことで、久しぶりに緊迫感に溢れたブンデスリーガが戻ってきた。バイエルンと2位ボルシア・ドルトムントとの勝ち点差はわずか「1」。だが、実は得失点差は「15」も離れており、強い試合では強いことが成績からも伺える。得失点差-40で最下位に沈むハノーファーは、入れ替え戦に出場する16位まで勝ち点差7と厳しい状況に陥っている。


セリエA

得失点差の開き:87

得失点差トップ:ユベントス (+44)

得失点差ワースト:キエーボ(-43)

イタリアの絶対王者は、優勝秒読み段階。2位ナポリとの勝ち点差は20も開いている。リーグ最多得点、リーグ最少失点で、もちろん得失点差も「+44」とリーグ最多だ。一方、苦しんでいるのは最下位に沈むキエーボ。最少得点、最多失点を記録しており、当然のごとく得失点差も「-43」と最下位だ。残留圏となる暫定17位ボローニャまでの勝ち点差は19。余程の奇跡が起こらない限り、残留は難しい状況だ。


リーグ・アン

得失点差の開き:105

得失点差トップ:パリ・サンジェルマン (+71)

得失点差ワースト:ギャンガン(-34)

首位パリ・サンジェルマン(PSG)の勝ち点「81」は、2位のリールと「20」の差。得失点差に至っては、2位と「50」も開いている。もはや同リーグであることを不運に思うしかないかもしれない。ただ、PSGを別のリーグと見立てれば、欧州5大リーグの中で最も均衡したリーグと言える。最下位のギャンガンから(PSG抜き)リーグ首位のリールまで勝ち点差はわずか「37」。得失点差もわずか「56」まで減少する。


プレミアリーグ

得失点差の開き:108

得失点差トップ:マンチェスター・シティ (+62)

得失点差ワースト:フラム(-46)

最も得失点差が開いたリーグは、プレミアリーグとなった。奇妙にも、欧州5大リーグで唯一、得失点差トップが2位、得失点差ワーストが19位、と勝ち点と得失点差が比例していないリーグだ。やはり、トップ6の強さは圧倒的で、6位のマンチェスター・ユナイテッドと得失点差7位のエバートンまで、「14」の開きが生まれている。戦力格差は最も大きいが、上位と下位がそれぞれ拮抗している点が、プレミアリーグを世界一人気のリーグにしているのかもしれない。