ラ・リーガ レアル・マドリード

ヴァラン放出に備え、レアルが注視すべき5人のCB

レアル・マドリードを退団し、新たな環境での挑戦を希望していると報じられているレアル・マドリードのフランス代表DFラファエル・ヴァラン。スペイン紙『アス』はユベントスが獲得に動いていると伝え、マドリードもヴァランの後釜を探す動きを見せていると報じている。そこで今回は、マドリードがヴァランの放出に備えて、注視しておくべき5人のCBをご紹介する。


アレッシオ・ロマニョーリ

クラブ:ミラン

2019年から圧倒的な守備力を武器に、リーグでの順位を挙げているミラン。その守備陣を中心で引っ張っているのがロマニョーリだ。24歳ながらクラブのキャプテンを任され、イタリア代表でもそれなりの地位を築き始めている。

堅守を支えているロマニョーリを、ミランが簡単に手放すことはないだろう。最低でも6000万ユーロ(約74億6000万円)。現実的な金額で言えば、それの1.5倍から2倍程度の金額を用意すれば、ミランもオファーを無視できなくなるだろう。


マッティア・カルダラ

クラブ:ミラン

ミランには即戦力となり得る、もう1人の若きCBがいる。それがカルダラだ。負傷の影響や、堅守を続けているロマニョーリ、マテオ・ムサッキオがいることで出場機会を得ることはできていないが、彼もまた将来のイタリア代表を担う選手の1人と目されている。

アタランタ時代は3バックの一角としてプレーし、高いパス精度と戦術理解度の高さで中心選手として活躍した。ミラン移籍後は3バックから4バックへの移行に苦しんだが、すでにその問題も解決済み。3バックと4バックの両方に対応できる選手となった。


カリドゥ・クリバリ

クラブ:ナポリ

セリエAから最後の1人はクリバリ。フィルジル・ファン・ダイクらと並び、世界最高のCBと目される実力者だ。スピード、高さ、強さ、技術、判断力をこれだけ高いレベルですべて兼ね備えているCBは世界でも稀だ。

ただ、問題となるのは放出に向けた動きをほとんど見せないクラブの姿勢。プレミアリーグのビッグクラブは、クリバリを口説き落とせずに終わっている。恐らくナポリは1億5000万ユーロ(約186億5000万円)以上を要求してくるだろう。まずはその金額を用意できるかどうかだ。


ルベン・ディアス

クラブ:ベンフィカ

ユベントスなど、他のビッグクラブも獲得に動こうとしているのがポルトガルの若き実力派CBディアスだ。21歳ながら、すでにポルトガル代表の主力として活躍している。

特筆すべきはドリブラーと対峙した際の強さにある。常に最適な姿勢を取り、力強いディフェンスでボールを刈り取っていく。セットプレーでの得点力も魅力だ。もちろん標準以上の足下の技術も兼ね備えている。リーダ気質もあり、将来のキャプテンとしても見込みがある。


マタイス・デ・リフト

クラブ:アヤックス・アムステルダム

この手の話をする際に、彼の名前を外すわけにはいかないだろう。そうデ・リフトだ。19歳とは思えない完成度で、アヤックスの快進撃を支えている。オランダ代表でもフィルジル・ファン・ダイクとともに、主力として活躍している。

彼のパスは長短どちらをとっても正確だ。ジネディーヌ・ジダン監督が来シーズンにカウンターを主体とするか、ボール保持を主体とするかわからないが、デ・リフトはどちらにも対応し、最終ラインから攻撃をコントロールできる。もちろん、守備面にも問題はない。的確な状況判断で、危険はスペースは事前に消し、周囲の選手へ積極的に声をかけながらバランスをとっている。獲得は難しい選手だが、獲得に動く価値はある。