素晴らしい才能を持つと同時に、アーセナルで最も扱いの難しい選手となっているエジル。アーセナルとしては、放出し補強資金の足しにするのか戦力として計算するのか難しい決断を迫られている。今回は、アーセナルが放出の決断を下した場合にエジルに与えられる移籍先の候補をご紹介する。
プレミアの他クラブ
アーセナルとしてはメスト・エジルをプレミアリーグのライバルクラブに売却することになっても大きな問題にはならないだろう。仮にサポーターの反感を買ったとしても、エジルが望むのであれば、アーセナルはそれをサポートするはずだ。ただ、明確なクラブを挙げることは難しい。他のビッグクラブでエジルのような選手を欲しているクラブがいないからだ。マンチェスター・ユナイテッドに背番号10が加入するのも悪くないが、彼らは先に最終ラインの補強を進める必要がある。
パリ・サンジェルマン
彼らの財政を考えれば、高額な年俸を欲する選手にとって1つの選択肢になることは間違いない。エジルにとってもネイマールやキリアン・ムバッペとともにプレーすることはやぶさかでないだろう。ただ、PSGにも3つの問題がある。1つは中盤の人員が充実しており、創造性を生み出す選手に困っていないという点だ。マルコ・ベッラッティやアンヘル・ディ・マリア、ユリアン・ドラクスラーといった実力者がひしめき合うチームに入り込む余地はないだろう。また、トーマス・トゥヘル監督との相性もいいとは言えないだろう。トゥヘルはすべての選手に運動量を求める。ネイマールやムバッペであっても戦術的な理由がなければ優遇されることはない。3つ目がフィナンシャル・フェア・プレー(FFP)だ。豊富な資金力で選手を集めてきたPSGには常にその問題が付きまとっている。移籍先の候補ではあるものの、可能性は低いだろう。
バイエルン・ミュンヘン
賢明な財政面のアプローチで知られるバイエルンがエジルの獲得に動くかは疑問だが、バイエルンのウリ・へーネス会長はエジルの代表引退を過激な発言で歓迎した。彼の才能には惹かれるところがあるということだろう。彼らがエジルを獲得する要因があるとすれば、首位のボルシア・ドルトムントに6ポイント差をつけられているという事実だろう。ギャンブル性は高くなるが、エジルの獲得により事態が好転する可能性も0ではない。
アジア
中国を筆頭にアジア移籍の可能性も0ではないだろう。欧州のスター選手は欧州でもらう額の倍以上の年俸を受け取ることができる。アーセナルにとってもメリットは多いと言えるだろう。金銭面はもちろんのこと、今後エジルと対戦する可能性もほとんど0と言っていい。その点でいえば、金額さえ用意できればJクラブにも少なからずチャンスはあるはずだ。エジルが欧州の最先端でプレーしたいと思っているのなら実現は難しいが、少し疲れを感じているならアジアへの移籍は理にかなっている。
コメントランキング