ラ・リーガ アトレティコ・マドリード

アトレティコで400試合目を迎えたシメオネ。これまでの偉業を振り返る

コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ベスト32のサン・アンドレウ戦でアトレティコ・マドリード監督として400試合目を迎えたディエゴ・シメオネ。今回は400試合目を記念して、同監督のこれまでの偉業をご紹介する。


アトレティコに植え付けた自身の哲学

2011年12月に解任されたグレゴリオ・マンサーノの後を継ぎ、アトレティコ・マドリード監督に就任したシメオネ。就任初年度から自身の哲学をチームに植え付け、アトレティコはエネルギー溢れる魂を持ったチームへと生まれ変わった。これは現在に至るまでアトレティコの強さを維持してきた部分だ。シメオネは就任初年度にアトレティコをヨーロッパリーグ(EL)優勝に導いている。


勝率6割り越え

シメオネが率いた400試合の内訳はリーグ戦が264試合、コパ・デル・レイが44試合、スーペル・コパ・デ・エスパーニャが4試合、チャンピオンズリーグ(CL)が59試合、ELが29試合、UEFAスーパーカップが2試合となっている。シメオネは400試合の内245試合で勝利を収めている。勝率にすると61.5%だ。


驚異の失点率

シメオネが率いたアトレティコの1試合あたりの失点数は0.71。これまでに682ゴールを奪っているチームはわずかに286失点しかしていない。今シーズンも14試合を終えて失点10と、リーグ最少失点。守備の堅さが強さに繋がっていることがよくわかる。


バルサ、レアルの2強体制に風穴

シメオネが監督に就任したアトレティコはメキメキと力をつけて、優勝争いを演じることのできるチームへと成長。その結果、バルセロナとレアル・マドリードの2強体制となっていたラ・リーガをより競争のあるリーグへと変化させている。これは興行面や、リーグとしての魅力という点で大きな好影響を与えているだろう。また、2004/2005シーズン以降、バルセロナとレアル・マドリード以外で優勝を経験しているのはアトレティコだけだ。


残すはCLのタイトルのみ

最も素晴らしい思い出であり、最も最悪な思い出でもあるのが2013/2014シーズンのCLだろう。1974年ぶりとなるCL決勝の舞台で対戦したのは宿敵レアル・マドリード。試合は延長戦にもつれ込み、アトレティコはマドリードにデシマ(10回目のCL優勝)をプレゼントすることになってしまった。現役時代もアトレティコでプレーしたシメオネにとっては屈辱的な瞬間だったはずだ。彼はリベンジを誓っているだろう。


名前:菊池大将
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