9月から行われてきたUEFAネーションズリーグもこの11月の代表ウィークでグループステージを終えた。ワールドカップ・ロシア大会の覇者フランスがオランダに敗れるなど今月も波乱が起こっているが、リーグA,Bの最終順位を一挙紹介する。
リーグA・グループ1
1位:オランダ(2勝1分1敗 勝ち点7)
2位:フランス(2勝1分1敗 勝ち点7)
3位:ドイツ(0勝2分2敗 勝ち点2)
ワールドカップ・ロシア大会で本大会出場を逃したオランダが大逆転劇で決勝トーナメント進出を決めた。ロシアW杯王者フランスとの直接対決では2ゴールで金星をあげると、この勝利でリーグBへの降格が決定したドイツとの最終節では2点ビハインドから後半終了間際に6分間で2点と叩き出し同点に追いついた。これにより、オランダはフランスと勝ち点で並んだものの、得失点差で上回ったため首位でグループステージを終えている。
リーグA・グループ2
1位:スイス(3勝0分1敗 勝ち点9)
2位:ベルギー(3勝0分1敗 勝ち点9)
3位:アイスランド(0勝0分4敗 勝ち点0)
決勝トーナメント進出が濃厚と思われていたロシアW杯3位のベルギーがまさかの逆転負けで首位の座を奪われた。すでに10月の代表ウィーク終了時点でリーグB降格が決定していた小国アイスランドに快勝し3ポイントを加えて迎えたスイスとの直接対決ではドロー以上で首位が確定する一戦だった。しかし開始17分までで2点リードする余裕の展開かと思われたが、そこから悪夢の5失点を喫している。
リーグA・グループ3
1位:ポルトガル(2勝2分0敗 勝ち点8)
2位:イタリア(1勝2分1敗 勝ち点5)
3位:ポーランド(0勝2分2敗 勝ち点2)
こちらはグループ1、2と比較すると順当な結果となった。10月の代表ウィーク終了時点で日本代表とロシアW杯で対戦したポーランドのリーグB降格が決定している中で迎えた第5節はイタリアとポルトガルが首位の座をかけて直接対決に挑んだもののドロー決着となり、あっさりとポルトガルの決勝トーナメント進出が決定した形となっている。
リーグA・グループ4
1位:イングランド(2勝1分1敗 勝ち点7)
2位:スペイン(2勝0分2敗 勝ち点6)
3位:クロアチア(1勝1分1敗 勝ち点4)
クロアチアはロシアW杯で同国史上初となる準優勝を果たしたものの、このUEFAネーションズリーグではグループB降格が決定したことは大きな話題となっている。それでもこの11月の代表ウィークにおけるスペインとの一戦では壮絶な点の取り合いとなった中で後半アディショナルタイムの決勝点により初勝利を掴んでいる。ただ最終節のイングランド戦でも拮抗した試合展開に持ち込んだものの惜しくも敗れた。
リーグB・グループ1
1位:ウクライナ(3勝0分1敗 勝ち点9)
2位:チェコ(2勝0分2敗 勝ち点6)
3位:スロバキア(1勝0分3敗 勝ち点3)
ウクライナの誇るレジェンドであるアンドリー・シェフチェンコ率いる同国代表はスロバキアにまさか4失点の完敗を喫したものの、10月の時点で3勝無敗とリーグA昇格を確定させているため、あくまでも消化試合という位置付けだっただろう。
リーグB・グループ2
1位:スウェーデン(2勝1分1敗 勝ち点7)
2位:ロシア(2勝1分1敗 勝ち点7)
3位:トルコ(1勝0分3敗 勝ち点3)
リーグBの中では一番の波乱となったグループであるだろう。なんと10月の時点では勝ち点1の最下位だったスウェーデンが残り2戦で6ポイントを積み重ね一気にリーグA昇格を決めたのだ。ストロングポイントである堅守をいかんなく発揮し、2試合ともクリーンシートで終えている。
リーグB・グループ3
1位:ボスニア・ヘルツェゴビナ(3勝1分0敗 勝ち点10)
2位:オーストリア(2勝1分1敗 勝ち点7)
3位:北アイルランド(0勝0分4敗 勝ち点0)
こちらは10月の代表ウィーク終了時点から大きく勢力図が変わることは無かった。ボスニア・ヘルツェゴビナは2位オーストリアとの直接対決をスコアレスドローで終えてリーグA昇格を確実にすると、オーストリアもこの時点で北アイルランドとの勝ち点差を4としリーグB残留を確実にしている。
リーグB・グループ4
1位:デンマーク(2勝2分0敗 勝ち点8)
2位:ウェールズ(2勝0分2敗 勝ち点6)
3位:アイルランド(0勝2分2敗 勝ち点2)
ロシアW杯16強のデンマークが残り2試合で4ポイントを積み重ね、ウェールズを抑えてリーグA昇格を果たした。ウェールズは大黒柱のガレス・ベイルがデンマークとの直接対決でゴールを決めたもののあと一歩及ばなかった。
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