ALL

ボヌッチやポグバの古巣復帰の実現可能性は? 今までの出戻り移籍10選

今夏はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのユベントスへの電撃移籍で大きな話題を呼んでいる移籍市場であるが、ここに来てイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチがミランからわずか1シーズンでユベントスに復帰する可能性が伝えられている。またマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバにも依然としてユベントス復帰の噂が取りざたされており、昨夏に続き「出戻り移籍」が見られるかもしれない。そこで今回はこれまでに起こった出戻り移籍を紹介する。


香川真司

マンチェスター・ユナイテッド⇒ボルシア・ドルトムント(2014年夏)
移籍金:800万ユーロ(約11億円)

香川は2012年夏にアーセナルとの争奪戦を制する形でユナイテッドへ加入すると、初年度は周囲を満足させるパフォーマンスを見せプレミアリーグ制覇に大きく貢献。アレックス・ファーガソン監督の指揮官引退に華を添えた。ところがデイビッド・モイーズ監督が就任した翌シーズンは監督の目指す戦術にはまらず出場機会は減少、チームもリーグ7位に低迷する。さらに香川はモイーズの後任として就任したルイ・ファン・ハール監督からプレシーズン中に構想外であることを伝えられてしまう。これを受けて移籍市場閉鎖直前にドルトムントへ電撃復帰。ユルゲン・クロップ監督から復帰初戦でいきなり先発メンバーに抜擢されると、見事復帰後初ゴールを決めてファンに感動をもたらしている。


カカ

レアル・マドリード⇒ミラン(2013年夏)
移籍金:フリー

カカは2009年夏にミランからレアル・マドリードに電撃移籍。当時の移籍金世界最高額となる9400万ユーロ(約126億円)でマンチェスター・ユナイテッドから加入したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに次ぐクラブ記録2位の移籍金6800万ユーロ(約92億円)を記録した。しかし、期待通りの結果を出しているロナウドと対照的に、カカは怪我に泣かされて定位置確保に至らなかった。2014年のワールドカップ母国開催まであと1年と迫っていた2013年夏に古巣ミラン復帰を決断。チームに変化を与えることを期待されていたものの、同シーズンのミランはリーグ8位に終わっている。


マリオ・ゲッツェ

バイエルン・ミュンヘン⇒ボルシア・ドルトムント(2016年夏)
移籍金:2200万ユーロ(約29億円)

ゲッツェは2013年夏にドルトムントからの禁断の移籍でバイエルンに加入した。ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとで加入1、2年目は定位置確保に成功。しかし3年目となる2015/16シーズンはハムストリングの負傷によってリーグ戦わずか14試合の出場に終わる。ドルトムント復帰の際はファンから手厳しい批判を浴び、復帰初年度も今年3月に代謝異常が見つかるなど長期離脱を強いられていた。


ディディエ・ドログバ

ガラタサライ⇒チェルシー(2014年夏)
移籍金:フリー

ドログバは2012年にチャンピオンズリーグ(CL)優勝を置き土産にチェルシーを退団。中国スーパーリーグの上海申花に加入する。その後ガラタサライを経て、2014年にチェルシーに復帰。プレミアリーグ28試合に出場し4ゴール1アシストを記録し、チームのプレミア制覇に大きく貢献した。


ティエリ・アンリ

ニューヨーク・レッドブルズ⇒アーセナル(2012年冬)
移籍金:レンタル

アンリは2007年に移籍金2400万ユーロ(約31億円)でバルセロナに移籍すると、リーガ2連覇、チャンピオンズリーグ(CL)、コパ・デル・レイ優勝に貢献した。2010年にバルセロナからメジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズに加入し、キャリア晩年を迎えた2012年にMLSのオフシーズンを利用してアーセナルにレンタルで復帰。凱旋試合であるFAカップのリーズ戦で途中出場を果たし、いきなりゴールを決めてみせた。


ラダメル・ファルカオ

チェルシー⇒モナコ(2016年夏)
移籍金:レンタル期間終了に伴う復帰

ファルカオはモナコ在籍時の2014年1月、国内カップ戦で左膝前十字靭帯損傷によりワールドカップ・ブラジル出場を逃してしまう。コンディションが万全でないままマンチェスター・ユナイテッドへ1年レンタルで加入。ユナイテッドとチェルシーで過ごしていた2シーズンでは合わせて5ゴールに終わり、プレミアリーグ参戦は大失敗に終わる。それでも、レンタル期間を終えてモナコに復帰した2016/17シーズンはリーグ戦で21ゴールをマークするなどキャプテンとしてチームを牽引した。


ウェイン・ルーニー

マンチェスター・ユナイテッド⇒エバートン(2017年夏)
移籍金:フリー(ロメル・ルカクとのトレード)

ルーニーは13年間に渡ってユナイテッドに在籍。長年背番号10番を背負い、歴代最多得点記録である253ゴールを記録した。しかし、コンディションの低下から徐々に出場機会を失うと、昨夏に地元クラブであるエバートン復帰を決断した。再び10番を背負ったものの、古巣での雄姿は今夏のMLS参戦という形により、わずか1シーズンで終わってしまった。


フェルナンド・トーレス

ミラン⇒アトレティコ・マドリード(2015年冬)
移籍金:レンタル

サガン鳥栖加入で日本のフットボールファンを虜にしているトーレスだが、2011年のリバプールからチェルシーへと移籍した後は本来のパフォーマンスを発揮できなかったことにより周囲から批判を浴び、長いトンネルを抜け出せずに苦しんでいた。しかし2015年1月に1年半のレンタルの形で古巣アトレティコへの7年半ぶりとなる復帰を果たすと、2015/16シーズンにはリバプール在籍時の2009/10シーズン以来の2桁ゴールをあげるなど完全復調を遂げた。


ポール・ポグバ

ユベントス⇒マンチェスター・ユナイテッド(2016年夏)
移籍金:1億500万ユーロ(約134億円)

マンチェスター・ユナイテッド⇒ユベントス(2018年夏)<未決定>

2012年夏にユナイテッドからユベントスにフリーで加入したポグバは、セリエA4連覇、2014/15シーズンのCL準優勝に大きく貢献するほど中盤で替えの利かないビッグネームへの変貌を遂げる。その後2016年夏に史上最高額となる移籍金134億円でユナイテッドに復帰したものの、移籍金に見合わないパフォーマンスで批判を浴びたほか、ジョゼ・モウリーニョ監督との不仲が伝えられており、今夏の移籍先としてユベントスが候補に挙がっている。


レオナルド・ボヌッチ

ミラン⇒ユベントス(2018年夏)<未決定>

2016/17シーズンにマッシミリアーノ・アッレグリ監督との確執が表面化したことやチャンピオンズリーグ(CL)決勝・レアル・マドリード戦のハーフタイムにおけるドレッシングルームでブラジル代表DFダニエウ・アウベスと口論になったという噂が取りざたされたこともあり、昨夏ミランへの電撃移籍を果たしていたものの、ミランはオーナー交代の可能性は伝えられたこともあり、同選手はユベントス復帰を熱望しているものとみられる。