ラ・リーガ バルセロナ

バルサでプレーするリネカー以来初の英国人。急成長を遂げるマーカス・マグエインとは

アーセナル時代のマーカス・マグエイン 写真提供:Getty Images

 アーセナルのアカデミーでの彼の成長を知る者にとっては、これは驚きではない。強さと速さを兼ね備えるだけでなく、両足を使えセンターバックでもプレーできる守備的MFの才能はいつも目を引くものだった。アーセン・ベンゲルも彼を高く評価し、実際に今季のヨーロッパリーグのBATEボリソフ戦、レッドスター・ベオグラード戦で起用している。それでもトップチームでの出場機会不足に不満を感じていたマグエインは、スペイン2部でプレーできるバルセロナのBチームに加入する機会を逃さなかった。

「チャンスのなさにフラストレーションを感じていた」と彼はスポーツメールとのインタビューで語っている。「練習もいいけど、自分のパフォーマンスが同じレベルに留まることは望んでいなかったので、この移籍は意味があった。努力を続ければチャンスが訪れると思っていた。でも実際にはそうではなかった。何も恨みはないけど、別の道に進んだ方がいいと思ったんだ。成長してトップチームでプレーしたいと思うなら、アーセナル以外のチームの方がいいのかもしれない」

 20以上のクラブが獲得に興味を示したマグエインは、まさにその通りの決断を下した。トップチームでの出場を約束したサッスオーロへの移籍も検討したが、長年憧れを抱いていたバルセロナを断ることはできなかったようだ。契約が切れる6か月前の1月に、彼は12年を過ごしたガナーズを離れた。加入会見の場で「夢が叶った」と語った彼の表情は、お世辞を言っているようには見えなかった。

 違約金2500万ユーロ(約33億円)を設定した3年半契約を結んだバルセロナのマグエインに対する期待は大きい。彼自身も自信を持っており、実質的に親善試合であるカタルーニャ・スーパーカップの後半に少し出場することは、もちろん最終的な目標ではない。次の目標は、来季のコパ・デル・レイで最初のラウンドに出場することだろう。

 バルセロナのトップチームに定期的に名を連ねるのは簡単ではないが、イングランド人である彼の名前は将来のバルセロナにとって違和感があると同時に、ぴったりのものでもある。

著者:ユアン・マクティアー

スコットランド、イングランドとスペインを専門とするグラスゴー出身ジャーナリスト兼ライター。スペイン紙『マルカ』、英紙『ガーディアン』、『ユーロスポーツ』などに寄稿。著書に『Eibar The Brave』がある。

Twitter:@emctear

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