代表チーム スペイン代表

新国際大会ネーションズリーグ、ドイツはクラブと連盟で意見分かれる

 UEFA(欧州サッカー連盟)主催の新たな大会・UEFAネーションズリーグが幕を開ける。そのグループリーグの組み合わせ抽選が1月24日(水) 20:00(日本時間)にスイスのローザンヌで行われるわけだが、ドイツではクラブ側とサッカー連盟側で意見が対立しているようだ。23日ドイツ紙『キッカー』が伝えている。

 まず、バイエルン・ミュンヘンCEOカール=ハインツ・ルンメニゲ氏は代表戦増加傾向への不安感を示し、ハノーファーでマネージャーを務めるホルスト・ヘルト氏は「クラブにメリットはなく、最終的に負担はクラブや選手が負うことになる」と語ったようだ。更にホッフェンハイムのアレクサンダー・ローゼンSD(スポーツディレクター)は「どれほどポジティブな効果があるのか疑問であり、むしろ金銭面を優先した判断では」と疑問を呈した。

 しかしドイツサッカー連盟ラインハルト・グリンデル会長は「代表選手への負担はかからず、親善試合とは異なりファンへの魅力度が増す」とし続けて「そもそもコンフェデ杯の撤廃のように、選手たちへの負担も考慮している」と反論。

 またドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督も、「この大会によって、我々は手強いチームたちとグループリーグで戦うことができるのだ。そのことに対して反対することはないよ」との考えを示している。

 注目の第1回は2018年の9月から19年かけて開催される。開催頻度は2年に1度。UEFAに加盟する55カ国のサッカー連盟が参加を表明しており、UEFAナショナルチーム係数ランキングの順位に応じて、リーグA〜リーグDに振り分けられている。また、各リーグの王者にはEURO(UEFA欧州選手権)が与えられる予定となっている。

 強豪国が鎬を削る欧州最大のリーグ戦に注目が集まる一方、クラブへの対応も考慮しなければならないのかもしれない。