第96回全国高校サッカー選手権大会準決勝、前橋育英高等学校(群馬)対上田西高等学校(長野)が6日に行われた。
高い守備力と、鋭いカウンターで優勝候補の大阪桐蔭、明秀日立を下し準決勝に勝ち上がった上田西に立ちはだかったのは、今大会ここまで無失点を記録し続けている群馬の強豪前橋育英となった 。
試合は序盤から前橋育英が積極的な攻撃を見せる。厚みを持たせセカンドボールしっかりと回収しペースをつかんだ。ブロックを作る上田西を無理に崩そうとせず、ミドルシュートを打つ場面が多く見られた。
24分、前橋育英が試合を動かす。CKを獲得するとファーサイドにクロスを送る。これに松田陸が頭で合わせネットを揺らした。1-0と前橋育英が先制に成功する。上田西は早くも岡崎竜斗を外し、田中悟を投入する。
続く27分、右サイドからエリア内に侵入した飯島陸がパスを受け、切り返しでDFを外しシュート。これもネット揺らし前橋育英が2-0と上田西を突き放す。しかし、直後の29分、根本凌のシュートがゴール左隅を捉え上田西が反撃の狼煙を上げる。
上田西はロングスローを得意とする田島遼太郎を投入し、試合の流れを変えにかかる。
しかし36分、DFとのスピード勝負に勝利しGkと1対1を作り出した五十嵐理人が冷静にゴールへ流し込み3-1。再び上田西を引き離す。試合は2点のリードを前橋育英が守り切りハーフタイムを迎える。
後半、上田西はシステムを4-4-2に変更し得点を奪いに行く。しかし、以前としてボールを支配するのは前橋育英。上田西も気迫のあるプレーを見せるがなかなかシュートまで持ち込むことができない。
63分、前橋育英が追加点を奪う。五十嵐がミドルシュートをネットに突き刺し、前橋育英が4-1とリードを3点差に広げ決勝進出を手繰り寄せる。
87分、抜け出したが飯島が左足を振りぬくと、右ポストの内側をたたきゴールに吸い込まれた。飯島は大会通算7ゴール目となり、得点王争いを独走している。終了間際の91分には守備陣のミスに漬け込んだ釣崎が6点目を押し込んだ。
終わってみれば30本以上のシュートを放った前橋育英が大量6ゴールを奪い、決勝に向け弾みをつけた。前橋育英は1月8日に流通経済大付学属柏高等学校と決勝を戦う。
1月6日に行われた第96回高校準決勝、サッカー選手権大会上田西高等学校対前橋育英高等学校を写真で振り返る。
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