高校サッカー

高校サッカー選手権準決勝。流通経済大柏が10年ぶりの決勝進出果たす

 第96回全国高校サッカー選手権準決勝、流通経済大学付属柏高等学校(千葉)対矢板中央高等学校(栃木)が6日に行われた。

 日本文理を1-0で下し、8年ぶりのベスト8進出を決めた矢板中央と長崎総合科学大付属高校を3-0で下した全国高校総体王者の流通経済大柏の一戦となった準決勝。試合は流通経済大柏が積極的に攻撃を仕掛ける展開でスタートする。

 序盤から積極的に攻撃を仕掛け続ける流通大柏。しかし、矢板中央の集中力の高い守備の前にゴールを奪うことができない。

前半は膠着状態のまま40分を経過する。矢板中央の固い守りをなかなか崩しきれない流通経済大柏は41分に早くも1枚目の交代枠を使い近藤潤に代えて、熊澤和希を投入する。しかし、その後も試合は動くことはなく0-0のスコアレスでハーフタイムへ。

 迎えた後半、49分にFKを獲得した流通経済大柏。キッカーは菊池泰智。コントロールされたキックはゴール左隅を捉えるが矢板中央GKの好セーブに遭い得点には至らない。

 56分、流通経済大柏は菊池に代えてここまで途中出場で2ゴールを挙げているFW加藤蓮を投入する。その後も積極的な攻撃を見せる流通経済大柏とそれを跳ね返し続ける。

 64分、途中出場の加藤がこの試合でも決定力の高さを見せつける。エリア内右でパスを受けると、強烈なシュートは左ポスト内側をたたきネットを揺らした。流通経済大柏が1-0と先制に成功する。

 先制を許した矢板中央は積極的に攻撃を仕掛け始めるが、流通経済大柏がボールを保持する展開は変わらず中々ペースを掴みきることができない。鋭いカウンターを武器にゴールに迫る矢板中央。しかし、流通経済大柏は落ち着いた守備でゴールを許さない。

 試合はこのまま動かず1-0で終了。流通経済大柏が10年ぶりの決勝進出を果たした。この試合でもクリーンシートを達成し、240分間無失点を達成している。敗れた矢板中央は栃木勢として53年ぶりの決勝進出には届かなかった。

1月6日に行われた第96回高校準決勝、サッカー選手権大会矢板中央高等学校対流通経済大学付属柏高等学校を写真で振り返る。