海外日本人選手

本田、10人劣勢では見せ場作る環境もなく。パチューカ同僚はチーム浮上の起爆剤として期待【現地記者レポート】

本田圭佑、10人では見せ場作るチャンスもなく

著者:セザル・ヘルナンデス
メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。

 本田圭佑は現地時間の25日夜に開催されたティファナ戦で2度目の途中出場を果たした。しかし、残念ながらこの日はチームは10人での戦いを強いられていた。

 後半からピッチに立った本田は、1-0というビハインド、そしてチームメイトのビクター・グズマンの退場による劣勢をどうにか跳ね返したかったに違いない。パチューカのDFホアキン・マルティネスが同点弾を決めたが、デイミアン・ムストの劇的なゴールでティファナが勝点3をもぎとった。

 本田はパチューカの反撃に貢献したが、悔しい45分間となった。31歳のミッドフィルダーは数回もボールが奪われて、チームメイトとの連携を作ることは苦しかった。10人制という不利な状態を考えるとチームの攻撃を背負う本田の環境は最初から厳しいものを強いられていた。

 試合後、本田は集まったメディアの関係者に口を開かずにミックスゾーンをあとにした。