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バルサ、“育成”文化に消滅の危機か…。ペドロが「哲学が失われつつある」と苦言

 チェルシーのスペイン代表ペドロ・ロドリゲスが古巣バルセロナの現状を嘆いている。30日、スペイン紙『アス』が報じた。

 ペドロはラジオ番組『エル・ラルグエロ』のインタビューで、古巣であるバルセロナについて苦言を呈した。

「今のバルセロナはグラスルーツの哲学が失われつつあるよ。ここ数年、バルサから移籍して他のクラブで活躍のチャンスを探す選手が大勢いる」

 バルセロナは優秀な下部組織を持っていることで知られている。ペドロ自身も2004年にバルセロナ下部組織に加入し、2008年にトップチームデビューを果たした。しかしながら、出場機会を確保できなかったことで2015年にチェルシーに移籍している。同選手は近年バルセロナがネイマール、ルイス・スアレス、イバン・ラキティッチら他クラブから積極的に主力を獲得していることで、下部組織出身者にチャンスが与えられない現状に失望しているようだ。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督最終年度の2011/2012シーズン、バルセロナはレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”では先発メンバー11人中8選手が下部組織出身者だった。しかしながら、2016/2017シーズンの同じくクラシコではFIFAによる育成選手認定ではないジョルディ・アルバを含めても、下部組織出身者は11人中5選手に減少している。