Jリーグ 川崎フロンターレ

浦和がオリベイラ体制初勝利。川崎はGK退場の緊急事態でDF奈良がゴールマウスに

 2日に等々力陸上競技場で行われたJ1リーグ第12節、川崎フロンターレ対浦和レッズの一戦は浦和が2-0で勝利を収めた。

 首位のサンフレッチェ広島を勝ち点7差で追う川崎が序盤からボールを支配するが、中盤で厳しいチェックを見せる浦和は相手に決定機を作らせない。

 すると15分、MF長澤和輝とのコンビネーションで左サイドを突破したMF宇賀神友弥のクロスに、FW興梠慎三が左足のボレーで見事に合わせて浦和が先制に成功する。

 追いかける展開となったホームチームはFW小林悠が貪欲にゴールを狙うほか、セットプレーの空中戦からも何度かシュートを放つが、ゴールを決めるには至らなかった。

 リードして迎えたハーフタイム後の50分、浦和は右サイドの橋岡大樹のパスからアンドリュー・ナバウトが抜け出してチャンスを迎える。最後はクロスにゴール前の興梠がぴたりと合わせて、2点目のゴールを奪った。

 川崎はFW齋藤学、FW大久保嘉人を立て続けに投入して浦和ゴールに迫るが、なかなか決定機を作り出すには至らず、逆に浦和にカウンターを浴びる展開となる。

 そして70分には前線に抜け出したナバウトをGKチョン・ソンリョンが倒してしまい、一発退場。交代枠を使い切っていた川崎はDF奈良竜樹がゴールマウスを守ることとなった。

 奈良は直後のフリーキックをキャッチすると、その後もシュートをセーブしクロスをしっかりとキャッチするなど、予想外の展開の中でもGKとして好プレーを見せた。

 川崎はそれ以上の失点こそ免れたが、試合はそのまま0-2で終了。川崎の連勝が止まる一方、浦和にとってはオズワルド・オリベイラ監督就任以来初めての白星となった。