日本代表・海外組 Jリーグ

海外組・Jリーガー日本人選手ベストイレブン【2026年10月21日~26日】

北野颯太(左)小久保玲央ブライアン(中)山内日向汰(右)写真:アフロスポーツ

2026年10月21日~26日の期間中、J1では第11節(平日開催)と第12節が実施され、欧州ではUEFA主催のカップ戦(チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグ)が行われた。ヨーロッパリーグではセレッソ大阪から海を渡ったMF北野颯太が大会初ゴールを挙げるなど、多くの海外組日本人選手が結果を残した。ここでは国内外のリーグレベルの勘案を最小限にとどめ、あくまでも試合でのパフォーマンスを最重視し、得点・アシスト・守備、さらには現地メディアやSNSの反応を総合してベストイレブンを選出した。

今回のフォーメーションは【3-4-3】とした。各選手の寸評では出場時間や役割、具体的なプレー、メディアやファンの反応、代表争いや今後への影響を織り交ぜた。


小久保玲央ブライアン 写真:アフロスポーツ

GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV/ベルギー・プロリーグ)

無失点でチームをECL2連勝に導いた守護神の安定感

10月22日:UEFAカンファレンスリーグ・リーグフェーズ第2節/ミッティラン vs シント=トロイデンVV/MCHアリーナ(アウェー)/0-1

マンチェスター・シティを撃破したアストン・ビラのGK鈴木彩艶や、出場5試合連続完封の離れ業を演じた町田ゼルビアのGK谷晃生も捨てがたいが、ここは敵地のデンマークでクリーンシートを達成したGK小久保玲央ブライアンを選出した。

前半に強烈なミドルシュートを弾き出し、グラウンダーのシュートにも鋭く反応するなど、要所で好セーブを披露。チームは前半終了間際の先制点を守り切り、開幕2連勝を飾った。先発したDF高井幸大、MF石渡ネルソンに加え、DF畑大雅、MF松澤海斗も途中出場。日本人選手が5人出場する中、小久保は守備の中心として輝いた。

その卓越したセービングが評価され、SNS上でもポジティブな反応が目立った。リーグ戦でも正GKとして定着しており、欧州カップ戦での連続クリーンシートは評価を高める材料となっている。

一方で、10月25日のベルギーリーグ第9節、敵地でのクラブ・ブルージュ戦では3失点を喫し敗れた(3-2)。失点の全てがGKの責任ではないとはいえ、代表での定位置争いに食い込めるかは、安定的な出場と継続的な好パフォーマンスがカギを握るだろう。


溝口修平 写真:アフロスポーツ

DF溝口修平(東京ヴェルディ/J1リーグ)

決死のクリアでリード死守。今季初勝利の立役者

10月24日:J1第12節/東京ヴェルディ vs アビスパ福岡/味の素スタジアム(ホーム)/3-1

東京Vが開幕12試合目で待望の今季初勝利を挙げた一戦で、左サイドバックとして先発フル出場を果たしたDF溝口修平。2-1でリードして迎えた後半32分、福岡FW師岡柊生のシュートが無人のゴールに向かう決定的な場面で、決死のスライディングクリアを見せて同点弾を防いだ。

後半45分には左からのピンポイントクロスで途中出場の寺沼星文のダメ押しゴールをアシストした。守備の要所で体を張り、攻撃でも貢献して最下位脱出に大きく貢献。残留争いの直接対決である“裏天王山”を制し、逆襲への号砲を放った。


中山雄太 写真:アフロスポーツ

DF中山雄太(レッドスター・ベオグラード/セルビア・スーペルリーガ)

バー直撃の強烈ボレー!欧州カップで攻撃参加も

10月22日:UEFAカンファレンスリーグ・リーグフェーズ第2節/レッドスター vs コペンハーゲン/スタディオン・ライコ・ミティッチ(ホーム)/2-2

カンファレンスリーグで、日本代表DF鈴木淳之介を擁するコペンハーゲンを相手に3バックの左としてフル出場したDF中山雄太。前半には強烈な左足ボレーでクロスバーを直撃する決定機を演出し、攻撃の積極性も示した。守備では結果的に2失点し引き分けたが、自身は安定した対応を見せた。

オランダのズヴォレ(2019-2022)、イングランドのEFL所属のハダースフィールド(2022-2024)と、欧州クラブでの経験も豊富な29歳は、セルビアの地でも存在感を発揮し続けている。前節に続くフル出場で、新天地での適応を着実に進めている姿が印象的だ。


高井幸大 写真:アフロスポーツ

DF高井幸大(シント=トロイデンVV/ベルギー・プロリーグ)

フル出場で完封勝利。欧州カップで守備の安定感アピール

10月22日:UEFAカンファレンスリーグ・リーグフェーズ第2節/ミッティラン vs シント=トロイデンVV/MCHアリーナ(アウェー)/0-1

カンファレンスリーグの敵地でのミッティラン戦でフル出場し、1-0の完封勝利に貢献したDF高井幸大。「ゼロ(無失点)で終われたことは良かった」と本人も手応えを口にした。新天地への適応を着実に進め、欧州カップ戦で守備の安定感をアピールした。

トッテナム・ホットスパー、ボルシア・メンヒェングラートバッハでの苦しい日々を乗り越え、新天地での立ち位置を徐々に固めつつある。22歳ながら、ハードな経験をしたことで、精神的にもタフになり、着実に成長を示しているようだ。


北野颯太 写真:アフロスポーツ

MF北野颯太(レッドブル・ザルツブルク/オーストリア・ブンデスリーガ)

欧州カップ戦初ゴールで存在感

10月22日:UEFAヨーロッパリーグ・リーグフェーズ第3節/NKツェリェ vs レッドブル・ザルツブルク/ツェリェ(アウェー)/2-2

先発出場し前半9分にカウンターから先制ゴールを記録したMF北野颯太。これが自身EL初ゴール、今季公式戦3点目となった。右サイドからのパスを冷静に右足で流し込み、現地メディアからも「非常に見事なフィニッシュ」と評価された。

後半20分までプレーし脅威を与え続けたが、チームは2点リードを守りきれずドロー。得点以外の部分でのミスも指摘されたが、大会での初得点は大きな自信に繋がるだろう。代表争いや欧州でのレギュラー定着に向けたプラス材料となった。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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