
異例の長さとなった国際マッチウィークの間、日本代表は4試合を戦い4戦無敗。キリンカップでは15年ぶりの優勝を果たし、U-21日本代表はアジア大会で銀メダルを獲得した。一方で、J1と欧州主要リーグは3週間ぶりに再開した。
ここでは、2026年10月9日〜11日の試合を対象に、欧州クラブ所属の日本人選手とJリーガーのパフォーマンスを最重視して「ベストイレブン」を選出する。今回は日本代表での実績は度外視し、所属クラブでの活躍を基準とした。リーグレベルの勘案は最小限に抑え、11人をピックアップした。フォーメーションは週ごとに変動するが、今回は【4-2-4】とする。

GK谷晃生(町田ゼルビア/J1リーグ)
敵地での完封勝利を支えた守護神
10月10日:J1第9節/京都サンガ vs 町田ゼルビア/サンガスタジアム by KYOCERA(アウェー)/0-1
町田ゼルビアはルヴァン杯4回戦(10月3日/町田GIONスタジアム/0-0 PK5-3)に続く京都サンガとの連戦だったが、GK谷晃生は通算210分でクリーンシートを達成。この試合でも決定機を肩で弾くビッグセーブなど、粘り強い守備でリーグ戦3試合ぶりの勝ち点3に大きく貢献し、MF明本考浩の決勝点を守り切った。今回の日本代表招集メンバーからは漏れたが、安定した判断力とセービングが光り、DF陣との連携も際立った。チームに自信を与える内容で、代表級の実力を改めて示した形だ。

DF中野就斗(サンフレッチェ広島/J1リーグ)
代表デビュー後の安定感と攻撃参加
10月11日:J1第9節/東京ヴェルディ vs サンフレッチェ広島/味の素スタジアム(アウェー)/0-2
代表で右サイドバックやウイングバックとして起用された後の、東京ヴェルディ戦に先発したサンフレッチェ広島DF中野就斗。守備の安定と攻撃参加で完封勝利に寄与した。ロングスローなどの武器を活かし、チームの攻守バランスを支えた。森保一日本代表監督がスタンドから視察する中でのアピールとなり、対人守備の強さと攻撃への関与が評価された。代表デビュー後の継続した出場機会が、さらなる成長を促す好材料となった。

DF荒木隼人(サンフレッチェ広島/J1リーグ)
堅守の中心として完封に貢献
10月11日:J1第9節/東京ヴェルディ vs サンフレッチェ広島/味の素スタジアム(アウェー)/0-2
同じくサンフレッチェ広島DF荒木隼人は、DF中野就斗らと最終ラインを固め、無失点勝利を達成。ビルドアップの起点としても機能し、後半の得点シーンを支えた。ベテランらしい落ち着いた守備と空中戦での強さが光り、若手とのコンビネーションでチームの守備を安定させた。得点こそなかったが、攻撃の起点となるパス供給も効果的で、広島の堅守を象徴するプレーだった。

DF須貝英大(清水エスパルス/J1リーグ)
後半アディショナルタイムの長距離カウンターで劇的決勝弾
10月11日:J1第9節/水戸ホーリーホック vs 清水エスパルス/水戸信用金庫スタジアム(アウェー)/1-2
清水エスパルスDF須貝英大は水戸ホーリーホック戦でフル出場し、後半アディショナルタイム(後半46分)に自陣ゴール前でボールを奪ってドリブルを開始。左サイドのMF藤井智也とのパス交換でゴール前まで侵入し、右足で冷静に決めて加入後初ゴールとなる決勝点を奪った。終盤とは思えないスプリント力とスタミナが際立ち、劇的な3連勝に大きく貢献。本人は「気合だった」と振り返り、移籍後初の勝利への直接的貢献に安堵の表情を見せた。持ち味である走力を武器にした劇的ゴールは、遠征してきたサポーターを歓喜させた。

DF橋本悠(アビスパ福岡/J1リーグ)
下位で苦しむチームを救う決勝弾に涙も
10月10日:J1第9節/アビスパ福岡 vs ファジアーノ岡山/ベスト電器スタジアム(ホーム)/2-1
アビスパ福岡DF橋本悠は、ファジアーノ岡山戦で後半21分から途中出場し、10分後の後半31分に味方シュートのこぼれ球を右足で流し込み、J1リーグ戦初ゴールとなる決勝点を決めた。チームの7試合ぶり白星と降格圏脱出に貢献。ゴール直後は両手で顔を覆い涙を流す場面も。「苦しい時間が多かった」「ターニングポイントに」と本人が語る感慨深い一撃で、副主将としての重圧を乗り越えた。ここ2戦はベンチスタートだっただけに、先発復帰へ最高のアピールとなった。
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