オーストラリア1部メルボルン・ビクトリーの監督を辞任したパトリック・キスノルボ氏は、横浜F・マリノスのコーチに就任する見込み。スティーブ・ホーランド新監督の右腕としてチームを支えるというが、メルボルン関係者が同氏を巡る一部の否定的な声に反応している。
2016年にメルボルン・シティで現役を引退した後、エリク・モンバエルツ氏(元横浜FM監督)のアシスタントコーチとして同クラブを支えていたキスノルボ氏。シティやフランス1部トロワを率いた後、2024年7月にシティのライバルクラブであるビクトリーと3年契約を結んだが、わずか数か月で辞任。
オーストラリアサッカー事情に精通しているジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏が17日、Xで「キスノルボ氏は日本へ行く」と伝えたほか、『news.com.au』は「横浜FM、セレッソ大阪、ジュビロ磐田いずれかのコーチに就任する」と報じていたが、米メディア『ESPN』は12月19日、同氏の今後について「シティ・フットボール・グループが所有する横浜FMに、アシスタントコーチとして入団する寸前だ」と報じている。
突然のビクトリー監督辞任に、現地のファン・サポーターからは不満の声が噴出。ただ同クラブのフットボールディレクターを務めるジョン・ディドゥリカ氏は、「キスノルボ前監督の横浜FM行きは、クラブの評判を傷つける」といった指揮官への批判に、「論理的にそのような見方ができる人がいるとは思えない。彼に対する敵意はないし、動揺もしていない」と反発。
ビクトリーは2023-24年度の決算で987万オーストラリアドル(約9億7000万円)の損失を計上しているが、ディドゥリカ氏は「キスノルボの監督辞任と、クラブの財政問題は何の関係もない」と語ったという。
コメントランキング