サッカー日本代表「森保ジャパン」は、『週刊新潮』により性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)の途中離脱もあり、AFCアジアカップをベスト8で終了。MF守田英正(スポルティングCP)のコメントに注目が集まる中、ベスト4入りの韓国代表がユルゲン・クリンスマン監督解任間近であることを受けて、ネット上では森保監督解任論が再燃している。
韓国はグループステージ初戦のバーレーン戦で勝利も、2戦目ではヨルダン相手に2-2と引き分け。ラウンド16での日韓戦を避ける可能性が報じられる中で迎えた3戦目は、マレーシア相手に3-3とドロー。3位で決勝トーナメントへ駒を進めた。
その決勝トーナメントでは、1回戦で強豪国サウジアラビアをPK戦の末に下すと、準々決勝ではオーストラリアと延長戦に及ぶ激闘を繰り広げて2-1で勝利。しかしヨルダンとの再戦では0-2という結果に。大会後にはMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)ら複数選手とFWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)による“内紛騒動”が報じられると、15日開催の強化委員会後に大韓サッカー協会技術委員長が監督交代の方針を明かしている。
この韓国代表監督の更迭報道は、日本国内でも複数メディアが報じるなど話題に。アジアカップで韓国が日本よりも好成績を収めていたこともあり、X(旧ツイッター)では「4強の韓国より8強の日本が騒がないのやばくね?」「日本サッカー協会も韓国見習って森保解任するくらいじゃないとダメ」「韓国はクリンスマン解任か。羨ましいな」などと、日本サッカー協会(JFA)に監督交代を求める声が湧き起こっている。
ただクリンスマンはカタールW杯後の監督就任当初から、韓国国内に常駐せずアメリカで在宅勤務していることで批判を浴びていたほか、昨年9月の代表メンバー発表では記者会見を実施せず、報道資料を配布にとどめた対応で物議を醸していた。
今回のクリンスマン監督更迭報道の背景に、代表監督としての仕事に対する姿勢もあるだけに、Xでは「森保監督と比較するのは違う」「韓国代表と日本代表では、事情が全然違う」と“日韓比較論”に否定的な意見も。ただ森保監督続投派のファン・サポーターからも「ベスト8の森保さんがそのまま続投で、ベスト4で終わった韓国のクリンスマンが解任というのがよく分からない」と戸惑いの声も挙がっている。
なお森保監督は以前からMF三笘薫(ブライトン)や伊東のドリブル突破をはじめ、個人能力に頼る戦術で批判を浴びている。そんな中、守田はイラン戦後のインタビューで、戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう、森保監督に要望。このコメントがネット上で拡散されると、「森保監督は個人戦術に依存しすぎ」などと、戦術面で改善を求める声や監督交代論が湧き起こっていた。
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