Jリーグ

Jリーグを沸かせた歴代アフリカ人選手5選。当たり外れも大きい?

オリオラ・サンデー 写真:Getty Images

オリオラ・サンデー(ナイジェリア)

徳島ヴォルティス(2022-2024)、ヴァンラーレ八戸(2023-2024)、RB大宮アルディージャ(2024-)

2019年に京都府の福知山成美高校への留学生として、ナイジェリアから来日したFWオリオラ・サンデー。来日6年目にして日本語に関しては通訳要らずのレベルにあり、『ラブ!!Jリーグ』(テレビ朝日系)では日本の歌謡曲好きであることを明かし、一青窈の『ハナミズキ』や、松任谷由実の『春よ、来い』を披露した。

U-15ナイジェリア代表の経歴があるものの、全国高校サッカー出場はならなかったサンデー。卒業後はJ2徳島ヴォルティス入りを果たすが、13試合無得点に終わる。2023シーズン途中に期限付き移籍したJ3ヴァンラーレ八戸では通算37試合5得点を記録。2024シーズン途中、J3大宮アルディージャに移籍すると、15試合5得点で、J2復帰に大いに貢献した。

大宮ではジョーカー起用が多いサンデーだが、今2025シーズン、4月20日のJ2第10節FC今治戦(アシックス里山スタジアム/0-0)では、今季2度目の先発出場を果たした。稀に見る大混戦の中、大宮は昇格圏の2位(第10節終了時点)につけているとあって、2年連続昇格と念願のJ1復帰を果たすために、彼の力は必須だ。


アマドゥ・バカヨコ 写真:Getty Images

アマドゥ・バカヨコ(シエラレオネ)

北海道コンサドーレ札幌(2024-)

2024シーズンのJ1で19位となり、今2025シーズン9季ぶりのJ2を戦っている北海道コンサドーレ札幌。岩政大樹新監督を迎えながらも17位(第10節終了時点)と苦戦を強いられているが、4月20日のJ2第10節、藤枝MYFC戦(大和ハウスプレミストドーム/2-1)では、FWアマドゥ・バカヨコが貴重な決勝点を決める活躍を見せた。

出生地と国籍こそシエラレオネで、代表メンバーにも招集されている(15試合4得点)が、そのキャリアのほとんどをイングランドの3部から6部に所属するクラブを転々とするサッカー人生だったバカヨコ。1部リーグを経験したのは、スコティッシュ・プレミアリーグのダンディー(2023-2024)が初めてで、札幌に移籍してきた昨2024シーズンは6試合1得点、通算93分の出場時間しか与えられず、本領発揮とはいかなかった。

札幌のJ2降格と監督交代が彼にとってはチャンスとなり、第4節から7試合連続スタメン出場を続けている。今季まだ2得点だが、シュート決定率14.2という高い数字を誇るだけに、29歳と脂の乗り切った年齢と193㎝90㎏の恵まれたフィジカルを生かした彼の得点が、今後の札幌を浮上に導けるかカギを握っているといえるだろう。


Jリーグは1993年の創設以来、ブラジルや韓国、欧州からの外国籍選手が中心で、アフリカ人選手の数は、欧州5大リーグと比べると圧倒的に少なく、今もその傾向は続いている。これは、Jリーグの予算やスカウティングネットワークの限界、アフリカ人選手の欧州志向が強いことも要因の1つだ。

オルンガのMVP受賞以降、Jクラブはアフリカ人選手のポテンシャルに注目しつつも、実際に契約に至るケースは少ない。かつてオルンガ自身も「もっとアフリカ人選手がJリーグに来てほしい」と語ったように、将来的にはアフリカ人選手のJリーグ参戦の可能性は大いに残されている。

アフリカ人選手のスカウティングには、言語や文化の壁、ビザの問題、さらには欧州クラブとの競争も障壁となっている。また、Jリーグの外国人枠も、クラブがアフリカ人選手を獲得することを躊躇する要因となっている。

今後、Jリーグがアフリカ市場へのスカウティングを強化すれば、オルンガのような成功例が増える可能性があるが、そこまでのリスクを取るクラブが現れるかは不透明だ。しかし、ファンの立場からすれば“未知の逸材”が大爆発し、リーグを席巻する姿を期待しているのも、また事実なのだ。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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