
2025明治安田J1リーグで現在14位(3月28日時点)に位置する東京ヴェルディは25日、ヴェルディグラウンド(東京都)でのトレーニング後に囲み取材を行った。この日の練習でひと際目立っていたプレーヤーがいる。東洋大学から今シーズン正式加入となったMF新井悠太だ。独特のリズムでドリブル突破を展開する姿は、どことなくMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)を彷彿とさせる。
2023シーズン当時、大学3年生ながら特別指定選手として登録された新井は、J2リーグ第24節のV・ファーレン長崎戦で途中出場しJリーグ初ゴールをマークした。続く第25節の町田ゼルビア戦でも途中出場ながら左サイドで圧倒的な存在感を放ち同点ゴールをアシスト。このシーズン、新井は8試合に出場し2得点を挙げてサッカーファンにその名を知らしめた。2024シーズンも特別指定選手として、J1に昇格したチームで3試合に出場した。
そんな新井に、今シーズンここまでの手応えや学生時代の戦友との対戦、今後の意気込みなどについて訊いた。

守備の強度に手応え
ー今シーズンここまでを振り返っていかがですか?
新井:キャンプから始まって、自分の中で考え方ややることを整理してここ(チーム)に入ってきて、自分の特徴とウィークポイントがはっきりした中でシーズンに入れたというのは良かったと思います。今シーズンここまでスタメンで使ってもらった試合で、ウィークポイントでもあった守備の部分で強度を出せるようになってきたと感じています。得点という所ではまだ(結果を)残せていないので、目に見える結果を出さなければと思います。
ーJ1ではまだゴールがありません。初ゴールは意識していますか?
新井:初ゴールに関しては少し壁を感じますが、それが目標ではないですし、量産することがチームのためになると思うので、まずは1点取って勢いに乗れれば良いのかなと思います。
ーシャドーやサイドハーフで出場しましたが、それぞれのポジションで意識していることはありますか?
新井:そうですね、自分の中でポジションでの違いはそんなに感じていないのですが、守備の部分で少し役割が変わってくると思っています。2つのポジションであっても、自分のストロングポイントを出してそのポジションでの役割をやり切るという所は意識しています。
ー昨シーズンまで特別指定選手として試合経験を積みましたが、大学とのプレーの違いはありますか?
新井:まずは強度の部分が一番違うと感じました。一人一人の質の高さが全然違しますし、細かい部分でも大学とプロでは差があると思いました。

かつての戦友と対戦したJ1の舞台
ー学生時代(前橋育英高校~東洋大学)、7年間チームメートだったDF稲村隼翔選手がいるアルビレックス新潟と第5節で対戦しました。元戦友と対戦した気持ちを聞かせてください。
新井:彼とは結構長い間プレーしてきたんですけど、大学に入って自分も隼翔も大きく変わったと思いました。そういう仲間とまたプロの世界で対戦できるのは嬉しかったです。もちろん、ここがゴールではないですし、お互い成長してまた高いレベルで試合ができればと思います。
ーいずれは日本代表で共にプレーする姿も見据えていますか?
新井:そうですね、いずれはそういった舞台で一緒にまたプレーできるようになれば良いかなと思います。
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