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後藤啓介が磐田復帰?「実力不足」とアンデルレヒト幹部酷評。後ろ盾も失う

後藤啓介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田からベルギー1部RSCアンデルレヒトへ期限付き移籍中のU19日本代表FW後藤啓介は、セカンドチームのRSCAフューチャーズで活躍。ベルギー2部リーグで結果を残しているとはいえ、去就不透明である模様。同選手の獲得を巡り、スカウトの責任問題に発展したという。

 現在19歳の後藤は、2024年1月に買い取りオプション付きの期限付き移籍によりアンデルレヒトへ加入。海外挑戦1年目の2023/24シーズンからRSCAフューチャーズの一員としてプレーすると、今季はベルギー2部リーグ6試合の出場で3ゴールをマーク。頭角を現しているが、ベルギーメディア『Voetbal』は9月23日に「トップチーム昇格は時期尚早」と伝えていた。

 するとベルギー紙『Het Nieuwsblad』は1日に「後藤はアンデルレヒトでの終わりが近い。彼にとってアンデルレヒト移籍は早すぎた」とリポート。アンデルレヒトが買い取りオプションを行使する可能性について「どちらの可能性もある」と、同選手の去就不透明を強調している。

 またアンデルレヒトの現幹部は、日本人ストライカーのクオリティーを酷評。『Het Nieuwsblad』のインタビューで「彼は単純に実力不足。チームにそこまで貢献していない」と語っているが、その裏では同選手の獲得を手掛けた幹部が辞任に追い込まれたとのこと。チーム内で厳しい評価を受けているだけに、期限付き移籍期間満了を迎える2024年12月に磐田へ復帰する可能性も考えられる。

 なお『Het Nieuwsblad』は、アンデルレヒトがチェルシーやセビージャなど欧州複数クラブと後藤の争奪戦を繰り広げた過去を紹介。英紙『デイリーメール』が2023年11月、およそ190cmという身長や、フィジカル面やスピードで優れている点、それに強力なヘディングを兼ね備えていることを根拠に「後藤はハリー・ケインと比較されることが多い」と指摘していたが、『Het Nieuwsblad』は「ケインと比較は間違い」と切り捨てている。