シント=トロイデンVV(STVV)は2024年夏、日本代表DF谷口彰悟やパリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンらを獲得。今季開幕からつまづき、クリスティアン・ラタンツィオ監督を解任しただけに、同クラブ会長は補強戦略や監督人事について後悔しているという。
STVVは日本代表GK鈴木彩艶をパルマへ完全移籍により放出した一方、谷口や小久保を獲得。8月下旬にはビジャレアルから元U20ウルグアイ代表FWアンドレス・フェラーリを期限付き移籍により獲得するなど、前線の強化にも動いていた。
しかし小久保、MF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁のパリ五輪U23日本代表招集もあり、今季開幕までに一度も全選手が揃わず。そのままシーズンに突入すると、開幕から6試合で3分3敗。谷口の不振もあり6試合で15失点と守備陣が崩壊するなか、クラブは9月3日にラタンツィオ監督の解任している。
ベルギーの移籍ウィンドウ最終日に、OGCニースからアルジェリア代表FWビラル・ブラヒミを獲得したSTVVだが、ダビド・メーカース会長はチーム編成の失敗を認めている模様。ベルギーの放送局『tvl』が6日に伝えたところによると、同会長は「我々はシーズン開幕前の補強でミスを犯した。このような状況になるとは思っていなかったし、甘く見ていた」と語ったという。
またSTVVは5日、フェリス・マズー氏の招へいを公式発表しているが、メーカース会長は「(ラタンツィオ監督の招へいは)間違いだった」とコメント。ユニオンSGで日本代表DF町田浩樹、シャルルロワSCでMF森岡亮太を指導していたマズー新監督のように、昨季終了後の時点でベルギーリーグを知る人物を迎え入れるべきだったとの認識を示しているようだ。
以前から前線の強化が叫ばれていたSTVV。アタッカーの獲得が遅れた一方、守備陣の立て直しも急務だ。メーカース会長は補強戦略におけるミスについて具体的な言及をしなかったが、谷口ら守備陣には一刻も早いパフォーマンスの改善が求められる。
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