いよいよ開幕目前となったパリ2024オリンピック競技大会(パリ五輪)。Football Tribe Japanでは、7月3日から18日までの約2週間にわたり、Xにてパリ五輪に挑むなでしこジャパン(日本女子代表)に関する独自アンケート調査を行った。
その結果から世間の興味深い声が明らかとなった。この記事では、4つのアンケート結果を紹介しながら、そこから浮かび上がるなでしこジャパンへの期待値やレベルアップに欠かせない要素などを見ていこう。
スペイン戦は楽勝?
パリ五輪に招集されたなでしこジャパンのメンバーはバックアップを含め全22名。そのうち18名が昨夏に開催された『FIFAワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージランド大会』を経験している。W杯で日本は「ベスト8」に留まり優勝を逃したものの、王者となったスペイン女子代表とグループステージ(GS)で対戦した際には相手に一切の得点を許さず4-0で圧勝しており、個々の選手やチームの活躍が際立った大会であった。
あれから約1年、強化期間を経て挑むパリ五輪は前回W杯メンバーが大多数ということもあり、アンケートでは回答の半数以上となる約58%が金メダル獲得を期待する結果となった。一方で「メダル獲得なし(4位以下)」を予想する声も24%存在した。また、パリ五輪のGS初戦で再びスペインと対戦する日本女子代表に対して、70%以上が「勝利する」と予想。6月14日発表のFIFA女子世界ランキングで1位のスペインに対し日本は7位だが、W杯での快勝が世間に与えたインパクトは大きいようだ。
パリ五輪で、なでしこジャパンが獲得するメダル予想
金・・・57.8%
銀・・・8.4%
銅・・・9.3%
なし(4位以下)・・・24.5%
グループステージ初戦、日本VSスペインでの勝者予想
日本・・・71.8%
スペイン・・・19.4%
引き分け(無得点/0-0)・・・3.6%
引き分け(得点有/1-1以上)・・・5.2%
これらの結果をみると、多くの人がなでしこジャパンのGS突破に大きな期待を抱いているのがわかる。しかし、その先については優勝への期待感を持ちつつもドイツ、フランス、オーストラリアなどFIFAランキング上位国との対戦を突破し得るとは言い難いようだ。
果たしてなでしこジャパンは金メダルを掲げられるのか?GS突破後のチームの動きに世間の注目が高まりそうだ。
ゴールデンブーツ宮澤への期待
昨夏のW杯で世界中の観客を魅了した選手の1人がMF宮澤ひなた。同大会で5得点を挙げ、ゴールデンブーツ賞(最多得点王)に輝いた。特出したスプリント力やプレー技術で、海外クラブから熱いオファーが殺到していた宮澤は、W杯後の2023年9月にイングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッド(英1部)へとスピード移籍を果たした。今回のアンケート結果からも、彼女の飛躍が多くの人の記憶に強く刻まれていることがわかる。パリ五輪でも宮澤の活躍を期待する声が多かった。
パリ五輪で最も多く得点しそうな選手予想
1位:MF宮澤ひなた・・・36.3%
2位:MF清家貴子・・・29.5%
3位:FW田中美南・・・23.3%
4位:FW植木理子・・・11%
次に投票数が多かったMF清家貴子やFW田中美南は、これまでWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)で活躍してきた選手だが、今回のアンケート期間中に海外移籍が決定。清家は三菱重工浦和レッズレディースからイングランド1部のブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンへ、田中はINAC神戸レオネッサからアメリカ1部のユタ・ロイヤルズへと拠点を移し新たな挑戦をスタートさせる。WEリーグでも存在感あるプレーで注目を浴びてきた2名だが、海外移籍によって更に世間の注目度がUP!発表後はアンケート投票数が伸び、清家と田中が宮澤を追いかける結果となった。
そして意外にも票数が伸びなかったFW植木理子だが、7月13日に開催された『MS&ADカップ2024 ~能登半島地震復興支援マッチがんばろう能登~』では、ガーナ相手に堂々のヘディングで得点を決めている。FWらしい強さと攻撃力、他の選手には真似できない得意技の”植木ヘディング”でパリ五輪でも重要な場面で活躍してくれそうだ。
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