Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

大和ハウスが命名権取得。札幌ドームの一部報道巡り議論白熱!札幌市議は…

札幌ドーム 写真:Getty Images

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズのエスコンフィールド北海道(北広島市)移転により、巨額の赤字を抱えている札幌ドーム。主にサッカーJ1リーグ・北海道コンサドーレ札幌のホームスタジアムとして今も稼働している中、札幌市は今月19日に『大和ハウス工業』が命名権を取得したと発表。名称が「大和ハウス プレミストドーム」に決定したが、一部メディアの報道を巡り議論が白熱している。

 札幌ドームはこれまでプロ野球公式戦開催による使用料金や興行時の売り上げを主な収入源としていただけに、赤字問題が深刻化。2024年3月度の決算で純損益が6億5000万円にのぼっているだけに、『株式会社札幌ドーム』や札幌市のやり方に対する疑問の声が止んでいない。

 株式会社札幌ドームは今年1月9日から2度目となる命名権の公募を実施。公募期限の2月29日17時までに正式な申し込みはなく、公募期間を延長していたが、今月になって大和ハウス工業が2024年8月1日から2028年7月31日までの4年契約で命名権を取得。契約金額は公表されていない。

 複数の道内メディアが札幌ドームの名称変更を伝える中、北海道文化放送(UHB)は「札幌ドームの名称消える」という文言を交えながら報道。この報道に対しては、一部から「命名権が売れないことを揶揄してきたオールドメディアが売れたら売れたで「名称消える」とネガティブなワードを見出しの頭に持ってくる。悪意しかない」「露骨だな」などと批判が湧き起こる一方で、「札幌ドームの名前が消えるというのはネーミングライツにとってとても重要な出来事で、見出しに出るのは当然」と正当性を主張する声も見受けられる。

 一方、これまで札幌ドームの問題に何度も言及してきた札幌市議会議員の成田祐樹氏は、19日午後にXを更新。「水面下で交渉が続いていると聞いていましたが、決まったようで良かったです。大和ハウス工業さん、ありがとうございます。これで収支均衡まで、もうあと一歩かと」と安堵している。