パリ五輪U23日本代表候補のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶には、マンチェスター・ユナイテッドやジェノアなど複数クラブからの関心が報じられている。この移籍報道を受けて、韓国メディアが同選手のパフォーマンスに疑問の目を向けている。
浦和レッズ在籍時にマンチェスターUからオファーが届いたものの、出場機会の確保を優先してSTVVへ移籍していた鈴木。海外挑戦1年目からSTVVの正守護神として活躍しただけに、マンチェスターUからの関心継続やジェノア移籍の可能性が取りざたされている。
韓国メディア『MKスポーツ』は23日、英メディア『スカイスポーツ』イタリア版の報道内容を引用する形で、ジェノア移籍の可能性をリポート。欧州のデータサイト『DataMB』で空中戦勝率100%、パス成功率94%、ゴール阻止率89%というベルギー国内トップレベルの数値を叩き出していることを紹介している。
ただ一方で、同メディアは「鈴木は身体能力は高いが、安定感がない」と指摘。「今年1,2月開催のAFCアジアカップでは、5試合で8失点を喫した。大舞台での勝負強さや安定感まで疑われているので、欧州主要リーグで通用しないかもしれない」と綴るなど、日本代表GKのステップアップ移籍報道にやや否定的な見解を示した。
マンチェスターU移籍の可能性については、英メディア『ギブミースポーツ』が今月16日に「マンチェスターUは鈴木への関心を失ったことは一度もない」としつつも、「彼はアンドレ・オナナのバックアッパーとしてベンチを温めることを好んでいない。それにオナナに退団の兆候は見られない。正守護神としてプレーしたいという彼の考えに問題がある」と伝えている。
パリ五輪でGK小久保玲央ブライアンとのレギュラー争いが予想される鈴木。ベルギー1部リーグで安定感抜群のパフォーマンスを発揮しているにもかかわらず、韓国ではいまだにアジアカップでの出来に注目が集まっているようだ。
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