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大岩剛監督批判も。川淵三郎氏、日本代表パリ五輪出場決定も「弱気に…」

大岩剛監督 写真:Getty Images

 U23日本代表は日本時間今月30日未明、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準決勝でイラク代表を下し、パリ五輪出場権を獲得。日本サッカー協会(JFA)元会長の川淵三郎氏もチームに祝福のメッセージを送った一方で、中国戦、韓国戦に言及。カタール戦後には、大岩剛監督の戦術批判を展開したことで注目を集めていた。

 日本は準々決勝のカタール戦で、相手が1人少ない中で延長戦の末に勝利。ただ川淵氏は26日にX(旧ツイッター)で「相手が10人しかも足が攣っている選手が何人もいるのにサイド攻撃だけに固執して、縦への楔、中距離シュート、ドリブル突破、早い放り込みなど工夫が何もない」と試合内容を批判。翌日、2004年3月に行われたドイツW杯アジア1次予選シンガポール戦におけるジーコ監督解任構想を振り返った上で「今は内容にこだわる贅沢な自分がいる」とカタール戦後の心境を振り返っていた。

 この川淵氏の批判投稿もあり、ネット上では「パリ五輪出場が決まっても、大岩監督を解任すべき」などと、解任論が噴出。それでも日本がイラク戦で2-0と勝利すると、川淵氏は試合後に「パリオリンピック出場おめでとう」と大岩ジャパンを祝福。

 「正直中国戦、韓国戦を見ていて弱気にならざるを得なかった。カタールに勝ってくれたお陰で3連敗さえしなければパリに行けることが決まったのでまずは一息。イラク戦ではこれまでなかなか決まらなかったものが前半見事に技アリのシュートを2本決めてくれて安心できた!」と、グループステージでの戦いぶりに対する不安も明かしている。

 MF鈴木唯人(ブレンビーIF)、FW福田師王(ボルシアMG)、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)など、多くの海外組を欠く中、パリへの切符を掴んだ日本代表。大岩監督としては、結果で周囲の批判を黙らせた格好だ。