日本代表は今月21日、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦で1-0と辛勝。代表OBの田中マルクス闘莉王氏が、FW上田綺世(フェイエノールト)の改善点を指摘した上で、FW浅野拓磨(VfLボーフム)やFW小川航基(NECナイメヘン)らに厳しい評価を下した。
AFCアジアカップの舞台で、上田を除いて不発に終わった日本代表のストライカー陣。再三にわたり「日本代表FW問題」が叫ばれる中、北朝鮮戦では上田がスタメン出場。FW前田大然(セルティック)が左サイドハーフでプレーしたほか、浅野と小川は途中出場。ただ、日本は前半2分にMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が先制ゴールを挙げて以降、追加点を奪えず。後半は北朝鮮のプレー強度の高さや空中戦などにより、防戦一方の展開に持ち込まれた。
僅差での勝利により、試合内容に対する不満の声が挙がる中、闘莉王氏は26日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新。北朝鮮戦出場選手を採点しているが、上田に対して「ボールのもらい方や動き出し方は良くなっているが、一番大事な部分を磨かないといけない。4回くらいチャンスがあったけど、決められなかった」と決定力の向上を要求。「まだ物足りない」と不満を覗かせている。
また、闘莉王氏はストライカー陣の序列にも言及。「現段階では、上田が日本代表の中で一番良いフォワードだと思っている」とした上で、「(他の選手が)まだ上田のレベルに追いついていない」と浅野や小川らのクオリティー不足を指摘した。
ただ一方で、オランダメディア『フットボール・インターナショナル』は北朝鮮前、小川が上田からレギュラーを奪う可能性を指摘。小川が今季ここまで12ゴールを挙げるなど、ナイメヘンの絶対的ストライカーとして活躍しているだけに「上田は、日本代表で小川とのポジション争いに突入する」と伝えていた。
北朝鮮戦では10分程度のプレー時間にとどまった小川。アウェイの北朝鮮戦も開催中止となっただけに、今年6月以降に小川が上田のレギュラーを脅かす可能性はある。
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