ラツィオ所属MF鎌田大地は、今月11日開催のセリエA(イタリア1部)第28節ウディネーゼ戦で途中出場。「クラブに今夏退団を申し出た」と現地で報じられる中、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーに選出された模様。MF久保建英(レアル・ソシエダ)が負傷により選外となる可能性もあるという。
ラツィオ移籍後の出場機会減少により、今年1月のAFCアジアカップで代表メンバーから落選した鎌田。同大会の開催期間中に公式戦5試合続けて出番がないなど、所属クラブで序列アップの兆しは見られず。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は今月10日に「鎌田はいつも真剣にサッリ監督を困らせようと努めるが、同時にセリエA挑戦1年目に失望している」と皮肉を込めると、「3年の契約延長オプションは行使しない。彼はクラブに対して今夏退団という決断を伝えた。鎌田はブンデスリーガ復帰を望んでいるため、トルコ1部ガラタサライ移籍を保留した。ここ数日間にわたり、ボルシアMGと接触した」と伝えていた。
すると同紙は11日に「日本サッカー協会(JFA)は鎌田の代表招集を決めた」とリポート。これによると、すでに同選手のもとには、JFAから招集レターが届いている模様。昨年11月以来の代表復帰がほぼ確実だという。
一方、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が今月8日に報じたところによると、ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は久保の負傷を明言。「彼はハムストリングに違和感を抱えている。(今月5日の)UEFAチャンピオンズリーグPSG戦で過度な負荷がかかった。それに7日には背中も痛めている」と語ると、同選手は9日開催のラ・リーガ第28節グラナダ戦で出番なし。ベンチ入りしたとはいえ、14日の代表メンバー発表を前に不安を抱えている。
鎌田、久保、MF南野拓実(ASモナコ)らがポジション争いを繰り広げる森保ジャパンのトップ下。ただ南野は所属クラブで、直近数試合にわたり右サイドハーフでプレーしている。久保の状態次第では、鎌田が北朝鮮戦でスタメン出場する可能性も考えられる。
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