かつて東京ヴェルディでプレーしていたDFプラタマ・アルハン(水原FC)ら擁するインドネシア代表は、今年1月開催のAFCアジアカップ日本代表戦で、FW上田綺世(フェイエノールト)にゴールを奪われ敗北。今月に北中米W杯アジア2次予選(対ベトナム代表)を控える中、複数選手を帰化させる動きが加速しているという。
アジアカップ開幕前にも「帰化戦略」を実施していたインドネシア代表。すでに元U21スペイン代表DFジョルディ・アマト(マレーシア1部ジョホール)が同国代表を選択している中、DFジャスティン・ウブネル(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)ら7選手が帰化し、アジアカップ代表メンバーに選出されていた。
インドネシアメディア『bola』が今月7日に伝えたところによると、今月のW杯予選を前に元U21オランダ代表GKマールテン・パエス(FCダラス)、元U21オランダ代表MFトム・ハイェ(SCヘーレンフェーン)、ラグナル・オラトマンゴエン(フォルトゥナ・シッタート)の帰化が今月12日にも完了するとのこと。同メディアはベトナム戦の選手登録期限が今月13日であることに触れた上で、「トム・ハイェら3選手は、すぐにインドネシア代表でプレーすることが期待されている」と綴っている。
欧州リーグでプレーする選手の帰化が相次いでいるインドネシア代表だが、パエスは同国代表の正守護神に定着するだけのクオリティーを兼ね備えている。オランダ1部NECナイメヘンの下部組織出身であるパエスは、ユトレヒトを経て、2022年からMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のFCダラスでプレー。2023シーズンはリーグ戦38試合中30試合にスタメン出場して29失点。8度のクリーンシート達成と結果を残すと、今季も開幕から2試合つづけてフル出場している。
なおインドネシア代表はW杯アジア1次予選で、ブルネイ相手に2試合合計12-0と圧勝。ただ昨年11月開催の2次予選ではイラク相手に1-5と敗れたほか、フィリピン戦では1-1と引き分け。フィリップ・トルシエ監督率いるベトナムとの連戦を前に、早くも最終予選進出が危うい中、スタメンに帰化選手を並べるプランも描いているかもしれない。
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