ラツィオ所属MF鎌田大地は、出場機会限定に対する不満や来年1月のアジアカップ参戦を明言した模様。現地では今季途中でのラツィオ退団やフランス移籍の可能性が報じられている。
鎌田は今年8月にアイントラハト・フランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後は全試合でベンチスタート。同じく新戦力のMFマテオ・ゲンドゥージがレギュラーに定着しているほか、現地メディアは「レギュラーであるMFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」との見解を示していた。
またラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、鎌田は今月の日本代表合流前に「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と複雑な心境を吐露。来年1月のアジアカップ参戦を明言した上で「ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆したという。
それだけにイタリアメディア『カルチョメルカート』は、「ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は来年1月のアジアカップを前に、鎌田の処遇について何かしらの手を打つ」とリポート。フェイエノールト戦後に「マウリツィオ・サッリ監督も我々も彼のことを信じている」と同選手への信頼を強調していただけに、選手本人のコメントをうけて態度が一変した可能性があるとみられている。
そんな中、フランスメディア『Le10 sport』は「オリンピック・マルセイユはこの夏、ゲンドゥージをはじめ中盤の選手が相次いで退団した。それだけに鎌田がターゲットのひとりになっている」とリポート。フランス1部マルセイユ移籍の可能性を伝えるとともに、「鎌田はすでにラツィオで失敗。マウリツィオ・サッリ監督との関係は悪化している」と綴っている。
またイタリアメディア『トゥットメルカート』の報道内容を引用した上で「鎌田本人はもっとプレーしたいと考えており、退団の可能性に関するクラブとの会談を計画している。今季終了後にフリーとなる可能性がある」と、移籍金ゼロでの獲得が可能との見方を示した。
DF酒井宏樹(現浦和レッズ)やDF長友佑都(現FC東京)の古巣であるマルセイユは、2022/23シーズンのフランス1部リーグを3位で終えたが、クラブ首脳陣との確執が取りざたされたイゴール・トゥドール監督がシーズン終了後に退任。
今季からマルセリーノ・ガルシア・トラル監督がチームを率いていたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選敗退という結果にくわえて、リーグ戦でも開幕から5試合で2勝3分。勝ち点を取りこぼす中、9月中旬にサポーターグループから脅迫をうけて辞任。監督交代後はリーグ戦で1勝1分4敗と下降線を辿るなど、チーム状況は芳しくない。
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