Jリーグ

【J1リーグ2023】すでに欠かせない戦力となっている大卒ルーキー5選

京都サンガ DF福田心之助 写真:Getty Images

福田心之助(京都サンガ)

大卒ルーキーながら、今2023シーズン京都サンガの開幕スタメンでデビューを飾ったDF福田心之助(明治大卒)。その後は長くリーグ戦のピッチから遠ざかっていたが、DF白井康介がFC東京へ移籍したことで一気に序列が上昇。福田が右サイドバックに定着し、7月16日の第21節名古屋グランパス戦(2-1)以降はスタメンでフル出場を続けている。

福田の魅力は何といっても積極果敢な攻撃参加。オーバーラップやボールを保持時の縦への突破、鋭いクロスと多くのプレーで迷いのない姿が見て取れる。実際ここまで挙げた2ゴールからもその思い切りの良さが見られ、特に第12節横浜F・マリノス戦(1-4)で決めたミドルシュートは、こぼれ球をダイレクトに蹴り込むと言う豪快なものだった。

現在、京都は15位。降格圏(最下位)との勝ち点差は10あるものの、2年連続で下位に沈んでしまっていることは決して本意ではないだろう。とはいえ上位との勝ち点差も詰まっており、残り5試合の結果次第ではトップハーフも十分に狙える。主軸の1人であった白井の移籍という衝撃的なニュースで始まった後半戦だが、最後にチームが次年度に向けて上を向けるかどうかは、右サイドバックの後任である福田の活躍次第と言っても過言ではないだろう。


横浜FC MF近藤友喜 写真:Getty Images

近藤友喜(横浜FC)

低迷する横浜FCを支える大卒ルーキーの1人、MF近藤友喜(日本大卒)。途中出場も多いが、間違いなくすでにチームにとって欠かせない選手の1人と言えよう。2021シーズンから特別指定選手だったことで、ルーキーイヤーながら環境やチームに馴染んでおり、今2023シーズンはここまで25試合に出場している。

近藤が挙げた3つのアシストはチームトップの数字。総得点が25でリーグワーストとなっている横浜FCにとっては、ゴールに直結する働きのできる貴重な存在である。右サイドを駆け上がり、積極的な仕掛けや質の高いクロスを供給する姿からは、早くも期待と同時に風格が漂う。

再びJ2降格の危機に直面している最下位の横浜FCだが、残留圏内である17位湘南との勝ち点差は1。直接対決も残っているだけに、最終盤まで残留争いは続くと見られる。とはいえ、湘南と比較しても得点力に乏しいことは明らかであり、突破力、推進力という明確な武器を持つ近藤の存在は一層重要となるだろう。

ページ 2 / 2

名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

筆者記事一覧