日本代表MF南野拓実は現在、リーグアン(フランス1部)ASモナコの主力選手として躍動。プレミアリーグ(イングランド1部)リバプール時代には出場機会に恵まれなかっただけに、現地ではモナコでの活躍ぶりに落胆する声も上がっているようだ。
南野はリバプールで国内カップ戦用の控え要員に甘んじると、昨年6月にモナコへ完全移籍。加入1年目の昨季はフィリップ・クレマン前監督のもとで出場機会に恵まれなかったが、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代に指導を受けたアドルフ・ヒュッター氏の監督就任により立場が一変した。
そのヒュッター新監督のもとでは、シャドウ(前線1トップの背後)のポジションでプレー。今季リーグアン開幕から全5試合スタメン出場で3ゴール3アシストと、完全復活を印象付けている。
これまで南野に対して辛口評価が続いていたフランス紙『レキップ』は、「元リバプールの南野は、フランスでの素晴らしいシーズンスタートを経て、ついにその無限の可能性を開花させた」と称賛。
「確かに南野は才能のある選手であるが、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、そしてディオゴ・ジョタといっ驚異的な攻撃陣のせいで、出場時間を確保できず苦しんでいた」と、リバプール時代も振り返っている。
またリバプールのファンの声を複数紹介しているが、リバプール時代の出場時間の少なさを残念がるファンの声として、ネット上では以下のようなコメントも見られるという。
「南野はまともな選手だった。リバプールは彼がフィルミーノ2世になれると感じていたと思う。ただ彼にはフィジカル面の強さとサイドでのスピードが備わっていなかった。控えで使ってもチームに貢献してくれたが、うまくいかなかったのは残念だ。それにユルゲン・クロップ監督の戦術では、南野が好むポジションが存在しなかった」
なお南野は以前、ヒュッター監督によるシャドウ起用について「自分が本当に生きるポジションであり、気分いいですね」と語るなど、充実感をあらわにしていた。それだけにリバプールのファン・サポーターとしては、同選手がクロップ監督の戦術にマッチしなかったことを悔やんでいるかもしれない。
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