Jリーグ FC東京

元FC東京チャン・ヒョンスの退団発表も…アル・ヒラルが治療費全額負担へ

チャン・ヒョンス 写真:Getty Images

 元FC東京所属選手のDFチャン・ヒョンスは今月5日、サウジアラビア1部アル・ヒラルを退団。しかしアル・ヒラルは、同選手のためにリンパ節良性腫瘍の治療費を全額負担するようだ。

 チャン・ヒョンスは2019年7月にFC東京からアル・ヒラルへ完全移籍。加入1年目から守備陣の中心選手として活躍し、直近4シーズンで2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献。今年2月開催のFIFAクラブワールドカップで決勝レアル・マドリード戦までの全3試合にフル出場したほか、ACL決勝の浦和戦でも2試合ともにフル出場。大舞台でもチームをけん引していた。

 しかしACLでの戦いを終えた後、先月にリンパ節に良性の腫瘍が見つかると、一足早く2022/23シーズンを終了。中東メディア『アル・アラビーヤ』の報道によると、チャン・ヒョンスとアル・ヒラルは今年6月に満了となった中、再契約しないことで合意。病気判明前までは、契約延長の方向で議論が進んでいたという。

 それでもアル・ヒラルは、クラブに対するチャン・ヒョンスの貢献度を高く評価。韓国メディア『フットボリスト』の報道によると、同選手が母国の韓国で治療を受けられるように、医療費の全額支援するという。

 またアル・ヒラルのみならずFC東京も、チャン・ヒョンスの早期回復を願っている。FC東京は今月はじめ、クラブ公式ツイッターアカウントを通じて「あなたは強い。みんなが側にいる。だから絶対に負けない。頑張れ、ヒョンス!!ファイティン、ヒョンス!!」と激励。元チームメイトのDF森重真人も「回復を願って、心はヒョンスの側にいるよ」とメッセージを伝えている。