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W杯日本代表金星に「独代表応援した」共産・岡本健三氏が日南町議選で再選

ドイツ代表の選手たち 写真:Getty Images

 第20回統一地方選挙後半戦の投票が、今月23日に実施。鳥取県日南町議会議員選挙では、日本共産党所属の岡本健三氏が無投票により当選。同氏はFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)日本代表勝利後に「ドイツ代表を応援した」と投稿したことで注目を集めていた。

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は昨年11月23日、カタールW杯グループリーグの初戦で格上のドイツ代表相手に2-1と勝利。日本国民が日本代表の勝利を喜ぶ中、岡本氏は東京都中野区議会議員選挙で当選した日本共産党所属の羽鳥大輔氏による「日本代表勝利が残念」という趣旨の投稿に賛同していた。

 羽鳥氏はドイツ戦翌日の24日午前に「ドイツ代表選手がキックオフ前の記念撮影で口を塞ぐジェスチャーを見せた」という内容の記事を引用すると「日本とドイツのサッカー協会の差を見せつけられちゃうし、日本代表は勝っちゃうしで、残念というほかない」とツイート。

 24日夕方には、ドイツ戦勝利に対する自身の感想に「日本が嫌いなのか」、「やはり共産党か」、「本当に日本の議員か」といったコメントが寄せられたことを報告。「この意見も前の意見も私個人の意見ですが、日本代表の戦いはすごいと思いますし、ものすごい努力をされたと思います」

 「しかし、『日本代表を応援し、その勝利を喜んでいなければ日本人に非ず。そう考えてないなら黙っていろ』という空気の中で、『日本が勝ってよかった』とはとても思えません」と自身の考えを述べていた。

 すると岡本氏は、この羽鳥氏の投稿に反応。「同意します。私も本当に残念です」と擁護した上で、「別に日本人だからスポーツまで日本を応援しなきゃならん法はないだろ。俺はドイツチームの勇気とスポーツマンシップに感動してドイツチームを応援した。それが負けて残念だという一個人の感想を表明しているだけだ。それにおかしな文句つける奴はそもそもスポーツというものを理解してないんじゃない?」と私見を述べていた。

 日南町議選では、定数10のところに岡本氏を含む10名が立候補。町は18日に公式サイトを通じて、公職選挙法第100条第4項の規定に基づき無投票になったことを告知していた。