アジア Jリーグ

東京Vで構想外のインドネシア代表DFアルハン、タイ強豪が関心か

DFプラタマ・アルハン(東京ヴェルディ)写真:Getty Images

 東南アジアの複数メディアによると、タイ1部ムアントン・ユナイテッドがJ2東京ヴェルディに所属するインドネシア代表DFプラタマ・アルハン(21歳)の獲得を狙っているという。

 アルハンは昨年2月に、インドネシア1部PSISスマランから東京Vに完全移籍で加入。AFFスズキカップ2020(現AFF三菱電機カップ)で印象的な活躍を見せて、大会ベストイレブンと最優秀若手選手に選出された実績を持ち、東南アジアを代表する左サイドバックとして、J2での活躍が期待された。しかし、移籍初年度は僅か1試合(45分)の出場に留まり、今季もここまで出場機会がない。

 当初は、インドネシアのスターの加入により東京VのSNSフォロワー数が激増したほか、デビュー戦となった昨季J2リーグ第25節の栃木SC戦では、試合前に通訳がアルハンの先発デビューをフライング発表するなど何かと話題となったが、今季は全く出場機会がないことから殆ど話題にも上らなくなってしまった。

 アルハンは出場機会の増加を求めて新天地を探しているとされており、今後ムアントンからの正式オファーがあれば、魅力的なものとなるに違いない。

 かつてタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(現川崎フロンターレ)も所属していたムアントンは、ASEAN(東南アジア諸国連合)の有力選手獲得に意欲を見せている。タイ1部リーグの外国人枠は、外国籍5人+アジア枠1人+ASEAN枠で、ASEAN出身選手は無制限に登録可能。現在、ムアントンにはフィリピン人選手1人が所属しているのみだ。

 21歳と若いアルハンは、そのポテンシャルが高く評価されており、同じくムアントンへの移籍が噂されているポーFC(フランス2部)所属のベトナム代表MFグエン・クアン・ハイ(26歳)よりも、移籍が実現する可能性は高いと見られている。