
山本英臣(ヴァンフォーレ甲府)
ヴァンフォーレ甲府では在籍20年を迎え「ミスター甲府」とも称されるDF山本英臣。センターバックやボランチといった守備的なポジションを主戦場とし、過去には長くキャプテン務めるなど甲府を支えてきたバンディエラだ。
42歳という年齢もあってか、今季はリーグ戦14試合の出場にとどまっている山本。しかし、J2優勝(2012)J1残留(2013-2017)J2降格(2018-)とクラブと苦楽を共にし、2022年はついに甲府に天皇杯のタイトルをもたらした。天皇杯決勝のサンフレッチェ広島戦(10月16日)では、延長後半から投入された山本。最終盤にPKを献上してしまうなど、長くクラブを牽引してきた選手にとって悪夢のような場面もあった。それでもPK戦までもつれ込んだ試合の中で、5人目のキッカーとしてPKを成功させ甲府の優勝に大きく貢献したと言えるだろう。
今季J2リーグでは残念ながら18位と低迷した甲府。ここ数年は毎年順位を上げてきており昨2021年は3位と昇格に迫っただけに、天皇杯のタイトルも素直に喜べない事情もある。しかし、だからこそクラブの浮き沈みを間近で見てきた山本には、より一層のリーダーシップで次シーズン以降の奮起に期待したい。

山瀬功治(レノファ山口)
デビューから国内のみで、実に8つ(札幌、浦和、横浜FM、川崎、京都、愛媛FC、山口)ものクラブを渡り歩いてきた元日本代表MF山瀬功治。
2022シーズンからJ2のレノファ山口に活躍の舞台を移す。41歳となった今でもプレーの精度は高く、今季はここまで2得点を記録。Jリーグでの23年連続得点という偉業を成し遂げた。年齢による体力面を考慮されてか、近年は年々出場時間は短くなっている。しかし、限られた時間の中でも得点やアシストという数字に残る仕事をしていることからも高いスキルが窺い知れる。
かつてはその高い能力で、代表でも背番号「10」をつけた山瀬。引退の二文字がちらつく年齢になってはいるが、次シーズンも24年連続得点を目指しいぶし銀の活躍に期待したい。

南雄太(大宮アルディージャ)
若くして頭角を現し、世代別代表でも活躍を見せ将来を嘱望されていた元日本代表GK南雄太も、43歳となった。国内4つのクラブ(柏、熊本、横浜FC、大宮)を渡り歩いているが、GKという1名しか試合に出られないポジションながら、今なお多くの出場機会を得ていることからもレベルの高さが窺える。
南が昨2021シーズンに加入した大宮アルディージャは今季J2で19位と大苦戦。2017年以来となるJ1昇格を目指した中、プレーオフ圏からも大きく離れた位置でのフィニッシュとなった。昨シーズンから大きく選手を入れ替えて戦った今季の大宮。シーズン序盤は実に10節まで勝利がないなどチーム作りに苦戦していた。特にDF馬渡和彰(浦和レッズ)やDF河面旺成(名古屋グランパス)ら主力守備陣の流出が、やはり大きな影響を及ぼしていたと言えるだろう。
南にとっても不本意な順位で終わる2022シーズン。再びJ1昇格を目指す中で、精神的支柱としてまた守備の要としての去就に注目したい。
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