明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は11日、元U20ブラジル代表FWリンコン(21)がブラジル2部クルゼイロへレンタル移籍すると公式発表。ただ、レンタル期間途中でヴィッセル神戸に復帰する可能性があるようだ。11日、ブラジルメディア『superesportes』が報じている。
リンコンは昨年1月にブラジル1部のCRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。来日1年目の昨季は左ハムストリング肉離れによる戦線離脱もあり、リーグ戦13試合の出場で1ゴールという結果に終わっていた。
また今季は三浦淳寛元監督のもとでリーグ戦5試合中3試合にスタメン出場。しかしミゲル・アンヘル・ロティーナ前監督や吉田孝行監督のもとでは出場機会に恵まれておらず、5月25日のJ1リーグ第15節・ジュビロ磐田戦を最後にリーグ戦ではプレーしていなかった。
そんなリンコンの去就については先月29日、ブラジル紙『O DIA』のジャーナリストも、自身のツイッターアカウントで「クルゼイロはヴィッセル神戸からリンコンを無償でレンタルし、120万ドル(約1億6000万円)で彼の(保有権の)50%を買い取るというオプション付きでオファーを提示した」と投稿。ヴィッセル神戸も年俸負担軽減を目的に、同選手の放出に前向きであると伝えていた。
そして今月4日には同選手のクルゼイロ移籍が決定的と、複数のブラジルメディアが報道。ヴィッセル神戸が年俸の一部を負担するとみられる中、クルゼイロへ来年12月までレンタル移籍することが正式決定している。
しかし『superesportes』の報道によると、両クラブの取引には「リンコンのパフォーマンスが満足のいくものでなければ、クルゼイロは今季終了後に返却するオプションを行使できる」という条項が盛り込まれているとのこと。今後の活躍次第ではヴィッセル神戸復帰の可能性があるという。
なおリンコンとヴィッセル神戸の契約内容については、ブラジルメディア『UOL』が昨年1月に「年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年の契約期間延長オプション付き」と報道。
またヴィッセル神戸はリンコンの獲得で、CRフラメンゴに対して移籍金やボーナスなど総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったと伝えられており、一部から同選手やクラブ幹部に対する批判の声が上がっている。
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