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元G大阪ファン・ウィジョの退団必至か!ボルドーに仏3部降格処分

ファン・ウィジョ 写真:Getty Images

 かつて明治安田生命J1リーグのガンバ大阪でプレーしていた韓国代表FWファン・ウィジョ(29)は、現所属クラブの3部降格処分により、今夏移籍がほぼ確実となっているようだ。14日、フランスメディア『RMC Sport』が伝えている。

 ファン・ウィジョは2019年7月、ガンバ大阪からジロンダン・ボルドーへ完全移籍。昨夏にクラブが財政難である中でも残留し、2021/22シーズンにリーグアン(フランス1部)で2桁ゴールをマーク。しかしクラブはリーグ戦最下位に終わり、2部への降格が決まっていた。

 同選手はボルドーとの契約を来年6月まで残す中、フランス1部のモンペリエやオリンピック・マルセイユ、ナントからの関心が伝えられている。また、本人は韓国代表の活動参加中に記者会見で「もし良いクラブが興味を持ってくれたら、できるだけ早く(ボルドーを)去りたいですね」と語っていた。

 その中『RMC Sport』の報道によると、フランス国内サッカーの財務監督管理局(DNCG)はボルドーが4000万ユーロ(約56億4000万円)の負債を抱えていることを理由に、3部への降格処分を科したとのこと。しかし、ボルドーはDNCGの決定を不服として上訴する意向を表明したという。

 ボルドーはフランス代表MFオーレリアン・チュアメニ(22)やDFジュール・クンデ(23)の出身クラブであるが、前者がモナコからレアル・マドリードへ完全移籍したことにより、1100万ユーロ(約15億4000万円)の収入がある模様。後者もセビージャから他クラブへ移籍する可能性があり、追加収入が見込まれるが、それでも赤字解消の目的とした現有戦力の放出は避けられないようだ。

 なおボルドーの専門サイト『Web Girondins』はファン・ウィジョ獲得に要する移籍金について「200万ユーロ(約2億9000万円)から300万ユーロ(約4億3000万円)のオファーがあれば、ボルドーを納得させるに十分だ」と主張している。クラブが財政面で大きな問題を抱えているだけに、今夏移籍が既定路線とみられる。