プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正(26)は、ポルトガル国内の強豪スポルティングCPへの移籍が噂されている。しかし、CDサンタ・クララのチームメイトが中国クラブに移籍したことが移籍成立にむけての障壁となるようだ。9日、ポルトガル紙『レコルド』が報じている。
守田英正は2020年1月に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからCDサンタ・クララへ完全移籍。契約期間3年半でサインを交わすと、1月25日に行われたプリメイラリーガ第15節・リオ・アヴェ戦以降、リーグ戦全試合でフル出場。今季もここまでリーグ戦24試合中20試合で先発出場するなど、監督交代が相次ぐ中でも引き続き中盤の主力として活躍している。
そんな守田英正の去就を巡っては、今月はじめにスポルティングCPが同選手獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を進めているとポルトガル紙『O JOGO』が報道。両クラブがすでに交渉入りしている理由として「スポルティングCPは守田英正の獲得レースがより激しくなる前に確保しようとしている。CDサンタ・クララは財政難にあり、早く売却先を確保したいと考えているだろう」と主張していた。
またCDサンタ・クララが移籍金500万ユーロ(約6億3000万円)を求める中、スポルティングCPは移籍金250万ユーロ(約3億2000万円)にくわえてボーナス最大250万ユーロでオファーを提示したと伝えられているほか、ポルトガル紙『A BOLA』は「モリタはスポルティングCPの2022/23シーズンの補強第一号になる可能性がある」と報じていた。
その中、CDサンタ・クララは今月はじめにブラジル人FWクライザン(25)を中国スーパーリーグ(中国1部)の山東泰山へ完全移籍により放出。CDサンタ・クララは移籍金として200万ユーロ(約2億5000万円)を手に入れている。
『レコルド』はこのクライザンの売却によりCDサンタ・クララの財政面で余裕が生まれたという見解を示すとともに、守田英正に関するスポルティングCPとの交渉が長期化する恐れがあると主張している。
なお、昨季まで明治安田生命J1リーグのFC東京でプレーしていたFW田川亨介(23)は、今年1月から守田英正のチームメイトになっている。CDサンタ・クララの主力選手だったクライザンの退団により田川亨介の出場機会増加が期待される一方、守田英正のステップアップの可能性にはマイナスの影響を及ぼすかもしれない。
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