セリエA ミラン

テニス王者ジョコビッチの強制退去に元ミランFWも反発!ワクチン未接種で全豪OP欠場

ノバク・ジョコビッチ 写真提供: Gettyimages

 テニスの世界ランキング1位であるセルビア人のノバク・ジョコビッチ(34)は、ビザを巡る問題により全豪オープンを欠場することが確定している。この問題は全世界に波紋を呼んでいるが、かつてセリエA(イタリア1部)の名門ミランで活躍したストライカーも異論を唱えた。

 ジョコビッチは今月5日にオーストラリアのメルボルンに到着したものの、ワクチン接種関連の書類で不備があったとして入国を拒否される。ジョコビッチはオーストラリア連邦裁判所に不服申し立てを行うと、10日は一転して入国が認められていた。しかし、14日になってオーストラリア移民相がジョコビッチの入国ビザ取り消しを発表。ジョコビッチは2度目の不服申し立てを行ったものの認められず、17日にオーストラリアを離れたのだ。

 新型コロナウイルスワクチン未接種を理由に、ジョコビッチの入国を認めなかったオーストラリア政府には世界中から批判の声が上がっている。その中、かつてミランで活躍し、現在はメジャーリーグサッカー(MLS)のオーランド・シティに所属する元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パト(32)がインスタグラムを更新。ストーリー機能でジョコビッチの顔写真をアップするとともに、ジョコビッチの一連の行動を「全体主義に対する抵抗運動だ」と擁護。くわえて、イタリアやスペインなどの病院に寄付を行ったジョコビッチの過去を紹介している。

 なお、オーストラリア政府はFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選についても、昨年9月からしばらくオーストラリア代表ホームゲームの国内開催を認めていなかった。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした水際対策を徹底するオーストラリア政府は、世界的スター選手にも例外を適用しなかったことにより、議論の対象となっている。