Jリーグ 清水エスパルス

清水、22歳ブラジル人FWの獲得交渉決裂!来週末までに代替候補確保の可能性が

清水エスパルスのホーム IAIスタジアム日本平 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは、スポルチ・レシフェに所属するブラジル人FWミカエル(22)の獲得を諦め、他のブラジル人ストライカーの獲得にむかうようだ。31日、ブラジルメディア『FUTEBOL INTERIOR』が伝えている。

 同選手はスポルチ・レシフェの下部組織在籍時に2度レンタル移籍した後、昨年10月にトップチームへ昇格。昨季はリーグ戦で14試合に出場しているほか、トップチームのデビュー戦でゴール。そして今季はリーグ戦で22試合に先発出場したほか、先月には5試合でスタメン抜てきされると、4ゴール1アシストをマークしていた。

 しかし、スポルチは昨年11月28日開催の第35節・サンパウロ戦で敗れたことにより、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)への降格が決定。ブラジルの複数メディアは、以前からミカエルをはじめ複数選手の引き留めが難しいと伝えていた。

 そんなミカエルの去就を巡っては、代理人は昨年10月に日本と欧州のクラブからコンタクトがあったことや、すでに複数クラブのスカウト陣が公式戦の視察に訪れていることを明かしていた。くわえて、ポルトガルやアメリカ、それに韓国のクラブが同選手獲得に失敗したほか、昨年12月にはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアメリカ・ミネイロ、セアラーSCなどブラジル国内複数クラブからの関心が伝えられていた。

 その中、清水エスパルスは「移籍金150万ドル(約1億7000万円)を支払って50%の保有権を取得する」という条件でオファーを提示。しかし、スポルチ・レシフェは「400万ユーロ(約5億2000万円)を受け取って80%の保有権を売却する」という条件でオファーを受け入れることを発表したと、昨年12月23日にブラジルメディア『グローボ』が報道。

 その後、「獲得時に移籍金150万ドル(約1億7000万円)を支払って同選手の保有権の50%を取得。7ゴール到達時に50万ドル(約6000万円)を追加支払い、12ゴール到達時に100万ドル(約1億2000万円)を支払って保有権の30%を取得するというオプション発生」という条件で再度オファーを提示。しかし、スポルチがこれを受け入れることはなく、結局交渉は決裂したという。

 これを受けて、清水エスパルスはセアラーSCに所属するブラジル人FWクレーベル(25)にターゲットを変更したとのこと。身長195cmをほこるクレーベルは、バルバラCEやグアラニーSCなどブラジル国内の複数クラブをへて、昨年3月にバルバラCEからセアラーSCへ完全移籍。今季はリーグ戦38試合中14試合の先発出場にとどまり、わずか3ゴールに終わっている。

 そんなクレーベルの獲得にむけて、清水エスパルスはすでにセアラーSCとの交渉を進めているとのこと。『FUTEBOL INTERIOR』の報道によると、来週末にも結論が出るものとみられるほか、セアラーSCは同選手の放出を容認する可能性が高いようだ。

 ストライカーの獲得にむけて動きが活発になっている清水エスパルスだが、毎年1月中旬に開催される新体制発表記者会見までにクレーベルの獲得を決めることはできるのだろうか。