
セリエAでサンプドリアのFWファビオ・クアリャレッラが36歳にして得点王間近に迫っているほか、ラ・リーガではビジャレアルのMFサンティ・カソルラが見事な復活劇を演じるなど、今季はしばらく代表チームとは縁のなかった選手の活躍がピックアップされている。そこで今回はすでに現役引退している選手も含めて久々の代表復帰を経験した9人を紹介する。
1、ファビオ・クアリャレッラ
・所属クラブ:サンプドリア
・国籍:イタリア
・ポジション:FW
・代表復帰時期:2019年3月
ファビオ・クアリャレッラは今季、サンプドリアでゴールを量産し最終節を残して26ゴールと得点ランキングで首位に立っている。同選手は36歳ではあるものの、ロベルト・マンチーニ監督は実力を評価し、4年ぶりとなるイタリア代表招集を決断している。
2、サンティ・カソルラ
・所属クラブ:ビジャレアル
・国籍:スペイン
・ポジション:MF
・代表復帰時期:2019年6月
カソルラは昨季までアーセナルに在籍していたものの、度重なる負傷に苦しんでいた。しかし昨夏に古巣ビジャレアルへの復帰を果たすと、開幕節で668日ぶりとなる出場を果たしている。以降も負傷で欠場することなく、今季はリーグ戦を中心に公式戦33試合で出場。今季終了後に契約延長を勝ち取ると、約4年ぶりとなる代表復帰も果たした。
3、フアン・セバスティアン・ベロン
・過去所属クラブ:パルマ、ラツィオ、インテルなど
・国籍:アルゼンチン
・ポジション:MF
・代表復帰時期:2007年夏
かつてセリエAの複数クラブで活躍していたベロンは、2006年に古巣のエストゥディアンテスに復帰すると、久々となる国内リーグ優勝に大きく貢献。この働きぶりが高く評価され、翌夏のコパ・アメリカで代表復帰を果たしている。またその後も2度の現役復帰を果たしたことで注目を浴びていた。
4、ヘンリク・ラーション
・過去所属クラブ:フェイエノールト、セルティック、バルセロナなど
・国籍:スウェーデン
・ポジション:FW
・代表復帰時期:2008年6月
かつて2002年に行われたワールドカップ・日韓大会で攻撃的MFとしてスウェーデン代表をけん引していたラーションは、2005/06シーズンにバルセロナでラ・リーガ優勝を果たすとともに、チャンピオンズリーグ(CL)決勝でも自らのゴールによりタイトル獲得へと導いた。その後代表から遠ざかっていたものの、2008年にEUROで復帰を果たし、以降も2009年にワールドカップ・南アフリカ大会予選で敗退するまでプレーを続けている。
5、ミカエル・ラウドルップ
・過去所属クラブ:ユベントス、バルセロナ、レアル・マドリード、ヴィッセル神戸など
・国籍:デンマーク
・ポジション:FW
・代表復帰時期:1993年8月
レアル・マドリードとバルセロナの両クラブ間で直接移籍した数少ない選手として有名なラウドルップは、1986年に行われたワールドカップ・メキシコ大会でデンマーク代表いを初となる決勝トーナメント進出に導く活躍を見せていた。その後1990年に指揮官との確執により代表引退を表明していたものの、1993年に復帰。その後1998年のワールドカップ・フランス大会でもキャプテンとしてチームをけん引していた。
6、ローター・マテウス
・過去所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ、バイエルン・ミュンヘン、インテルなど
・国籍:ドイツ
・ポジション:MF
・代表復帰時期:1998年6月
1990年代なかばにバイエルン・ミュンヘンで度重なる負傷からの復活を遂げたローター・マテウスは、インテルでスクデットを獲得するなど1990年のワールドカップ・イタリア大会でドイツ代表優勝の立役者だった。しかし1992年の前十字靭帯損傷を境にパフォーマンスが一気に低下しドイツ代表にも招集されない時期を経験したものの、1998年のワールドカップ・フランス大会で久々となる代表メンバー入りを果たしている。
7、ジネディーヌ・ジダン
・過去所属クラブ:ボルドー、ユベントス、レアル・マドリードなど
・国籍:フランス
・ポジション:MF
・代表復帰時期:2005年
1900年代なかば以降のセリエAの黄金期をけん引する存在であったジダンは、フランス代表としても1998年の自国開催のワールドカップ優勝に導く活躍を見せた。ただEURO2004でベスト8での敗退後に代表引退を表明。しかし翌年にフランス代表がワールドカップ・ドイツ大会予選敗退の危機に立たされていた時に周囲からの説得を受け、復帰すると本大会へと導いている。その本大会では決勝・イタリア戦で頭突きによる一発退場が大きな話題を呼んだ。
8、リリアン・テュラム
・過去所属クラブ:モナコ、パルマ、ユベントス、バルセロナ
・国籍:フランス
・ポジション:DF
・代表復帰時期:2005年
かつてユベントスに在籍していたものの、カルチョポリを受けてバルセロナへの移籍を決断していたテュラムも1998年の自国開催のワールドカップで主力として優勝を果たしており、2004年のEURO後に代表引退を表明。ただ2005年にジダンと同様に周囲からの説得により代表復帰を果たしている。
9、クロード・マケレレ
・過去所属クラブ:マルセイユ、レアル・マドリード、チェルシーなど
・国籍:フランス
・ポジション:MF
・代表復帰時期:2005年
レアル・マドリードで2001/02シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)のタイトルを獲得した経験を持つマケレレは1998年のワールドカップ・フランス大会には出場していないものの、ジネディーヌ・ジダンやリリアン・テュラムらとともに代表を支える主力であった。同選手も2005年に代表復帰を果たしており、本大会でも決勝まで勝ち上がった。
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