
クラブでのパフォーマンスよりも、代表チームでのパフォーマンスのほうが優れている選手がいる。同じ国のチームメイトと慣れ親しんだ言語でプレーできることがプラスに働いている部分もあるだろう。特に、母国語以外が流暢ではない選手にとってはストレスなくプレーできるはずだ。今回は、イングランド代表にフォーカスし、クラブチームよりも代表チームでの活躍が目立つ選手たちをご紹介する。
ロス・バークリー
クラブ:チェルシー
昨年1月にエバートンからチェルシーに加入したバークリー。今シーズンは24試合に出場し、3ゴール、4アシストを記録しているがマウリツィオ・サッリ監督が来るまで、彼の出場機会は限られていた。ただ、現在のチェルシーでのパフォーマンスは、彼のイングランド代表での活躍を観ると少し物足りなく感じる。
イングランド代表では大胆さと繊細さを使い分け、対戦国のディフェンスに大きな負担を与えているバークリー。チェルシーではセントラルの位置でプレーしているが、ガレス・サウスゲート監督は攻撃的なMFとして起用しているという点も影響しているだろう。
ジェシー・リンガード
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
才能を評価され、期待されているリンガードだが、ユナイテッドでは多くのことを成し遂げられていない。オーレ・グンナー・スールシャール監督が就任してからは多少輝きを放ったが、彼のポテンシャルを考えると、サポーターは物足りなさを感じているだろう。
しかし、攻撃的なMFとしてプレーしているイングランド代表では、彼は素晴らしいパフォーマンスを披露している。決定的なラストパスを連発し、デレ・アリやハリー・ケインなどと素晴らしい関係性を築いている。ユナイテッドでも、彼を「10番」としてプレーさせるのがいいのかもしれない。
ジョーダン・ヘンダーソン
クラブ:リバプール
28歳となったヘンダーソンはリバプールのキャプテンだ。しかし、多くのサポーターからピッチ上で最もクオリティのない選手だと認識されてしまっている。ゴールやアシストを記録していない点も、彼にとって不利に働いている。
イングランド代表では守備的MFとして起用されるヘンダーソン。もともと守備力は高いので、一定以上の結果を示すことができている。ただ、クラブにとっても代表チームにとっても価値ある選手となるには、様々な分野で改善が必要だろう。
ジョーダン・ピックフォード
クラブ:エバートン
ロシアワールドカップで素晴らしい活躍を見せ、株を上げたピックフォード。イングランド代表が準決勝に進めたのは、彼の貢献によるところも大きい。ただ、今シーズンの彼のクラブでのパフォーマンスは、それを台無しにしてしまっている。
32試合で42得点を許しているが、10試合でクリーンシートを達成しているピックフォード。ディフェンダー人のクオリティを考えると、悪い数字ではないだろう。ただ、今シーズンの彼は緊張の糸が切れたかのように、突如として周囲を驚かすミスを犯している。代表での集中力がクラブでも必要だ。
ハリー・マグワイア
クラブ:レスター・シティ
ピックフォードと同様にロシアW杯で株を上げたマグワイア。体の強さと、空中戦での強さはイングランド代表の大きな武器となった。シーズン開幕前にはマンチェスター・ユナイテッドが彼の獲得に動いたほどだ。
ただ、クラブでは代表チームのような輝きを放つことはできていない。可もなく不可もなくといったところだ。4試合のクリーンシートと3ゴール。そんなに悪い数字でもない。ただ、対人守備などのディフェンス面のクオリティは下がっている。ロシアW杯での輝きを取り戻す必要があるだろう。
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