プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

マンUがベイルを獲得してはいけない5つの理由

 マンチェスター・ユナイテッドと28日に契約を結び、正式に監督に就任したオーレ・グンナー・スールシャール監督。これにより、新シーズンに向けた補強に関しても話が進んでいくだろう。スールシャール監督はタイトル獲得に向け、正しいアプローチをするための新戦力を必要とするだろう。補強ポイントの1つにウィンガーの獲得があり、ここ数年レアル・マドリードのガレス・ベイル獲得は常に噂されてきた。しかし今回は、ユナイテッドがベイルを獲得してはいけない5つの理由をご紹介する。


守備面での貢献度

スールシャール監督はチームがピッチ上で動的であることを好む。選手たちに運動量を求め、ジョゼ・モウリーニョ前監督ほどネガティブではないが、前線の選手にも守備に少なくないタスクを課す。その点でスールシャール監督にとって、ベイルという選手が最善の選択ではないことは明らかだ。モウリーニョ前監督のように、相手チームが前進するたびに前線の選手に広範囲にプレスをかけさせることはないが、それでもベイルの守備面への熱心さは足りていない。


負傷続きの過去

2013年の夏にマドリードに加入したベイルは6シーズンの内、約91試合を負傷により欠場している、1シーズンあたり15試合の計算になる。今シーズンはすでに9試合に欠場し、昨シーズンは14試合だ。ベイルの足首は呪われているレベルで負傷に悩まされている。2016/2017シーズンには3ヵ月近くを棒に振っている。今シーズンも12月と2月に足首を負傷している。本格的にタイトルを狙いに行くチームに、ケガがちな選手は必要ないだろう。


価格

かつて、ベイルは世界で最も高い選手だった。かつての彼の姿でなかったしても、決して安い選手にはならないだろう。現在6300万ポンド(約91億円)とされている彼の市場価値だが、マドリードとの契約は2021年6月まで残っており、移籍金はそれよりも高騰するだろう。

彼の不確実性を考慮すると、高すぎる金額だ。また、彼がマドリードで受け取っている週給35万ポンド(約5050万円)という給与もネックになる。少なくとも、アレクシス・サンチェスと同等の年俸を要求してくるはずだ。サンチェスの年俸がユナイテッドの足かせになっていることを考えると、同じ過ちを繰り返してはいけない。


年齢

ケガがちで獲得に多額の資金を要するベイルだが、彼は今年の7月で30歳を迎える。もちろん、彼は特別な才能を持った素晴らしい選手の1人だが、周りに多くの有望な若手選手がいる状況で獲得すべき選手ではないだろう。

もちろん、彼が事態を好転させ、かつての輝きを取り戻す可能性もある。しかし、スピードを1つの武器とする選手にとって、30歳を超えればいつ何が起こっても不思議ではない。突然、間違った方向に進んでしまう選手も多い。スピードを失ったベイルは魅力が半減する。


現在のパフォーマンス

彼の現在のパフォーマンスも獲得を考える際には目を背けてはいけないポイントだ。クリスティアーノ・ロナウドがベルナベウを去ったとき、サポーターやクラブ関係者は、ベイルにその穴を埋める選手としての活躍を期待しただろう(無謀な希望だったかもしれない)。

そして、ベイルはそのチャンスを手にしたが、ものにすることはできなかった。負傷に襲われ、公式戦35試合で記録したゴールは14。十分とは言えない数字だ。彼よりも安価で、現在優れたパフォーマンスを見せるウィンガーはほかにもいる。


 

名前:菊池大将
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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