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PSGがCL16強進出へ暗雲が… 11月のFIFAウイルスの犠牲者は?

クラブと代表チームが常に細心の注意を払っている事項は「FIFAウイルス」による負傷離脱者の発生だ。先月はリバプールが複数名の離脱者を出したが、どうやら今回はパリ・サンジェルマンが危機に立たされることとなった。そこで今回は11月の代表ウィークにおける離脱者を紹介する。


槙野智章

所属クラブ:浦和レッドダイヤモンズ
代表チーム:日本
ポジション:DF

豊田スタジアムで行われた国際親善試合・キルギス戦ではキャプテンマークを巻いてピッチに立ったものの、57分にペナルティエリア内へのハイボールの競り合いの際にピッチに頭を強く打ち付けて脳震盪に。本人は起き上がったものの、試合後のコメントで「何も覚えていない」と脳震盪の症状があったことを認めていた。これにより、脳震盪の特別規定により今週末に行われる第33節・湘南ベルマーレ戦の欠場が確実となっている。来季AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指す浦和レッズとしては大きな痛手だろう。


ハカン・チャルハノール

所属クラブ:ミラン
代表チーム:トルコ代表
ポジション:FW

各ポジションの主力で長期離脱者を多く抱えているミランにとって更なる悲報だ。「10」番を背負っているチャルハノールは10月下旬に行われたミラノダービー以降、慢性的な足首の痛みを抱えながらも負傷者が多いチーム状況を考慮しピッチに立ち続けていた。ところが現地時間17日に行われたUEFAネーションズリーグ・グループステージ第5節・スウェーデン戦で痛みが悪化したことを受けて代表離脱が決定している。代表ウィーク明けのラツィオ戦はチャルハノールの出場の可否も含めてミランがどのような陣容で臨むのか注目が集まる。


ロベルト・レバンドフスキ

所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
代表チーム:ポーランド代表
ポジション:FW

現地時間15日に行われた国際親善試合・チェコ戦でフル出場を果たしたものの、数日前から抱えていたひざの痛みが悪化したため、UEFAネーションズリーグ・グループステージ最終節のポルトガル戦の欠場が決定。いち早くバイエルンに戻っているが数日間は練習を控えているようだ。ただリーグ戦再開初戦には出場できる見通しとなっている。


ミラレム・ピアニッチ

所属クラブ:ユベントス
代表チーム:ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
ポジション:MF

ユベントスの中盤で他の選手よりもさらに重要度が高く替えの利かないピアニッチの負傷はファンが一番恐れていたことだろう。同選手は現地時間16日に行われたUEFAネーションズリーグ第5節・オーストリア戦で先発出場を果たしたものの、筋肉系トラブルにより87分で交代し、そのままユベントスのトレーニング施設に戻っている。ただ幸いなことに21日には全体練習をこなしているとの情報も入っている。翌週なかばにはチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ突破をかけた一戦も控えているだけに軽傷であることは幸いだ。


セルヒオ・ラモス

所属クラブ:レアル・マドリード
代表チーム:スペイン代表
ポジション:DF

ミランのみならず、マドリードも代表ウィーク前までは多くの負傷者を抱えていることがサンティアゴ・ソラーリ監督にとって悩みの種となっていた。不動のセンターバックであるセルヒオ・ラモスは現地時間15日に行われたUEFAネーションズリーグ・グループステージのクロアチア戦でフル出場を果たしたものの、鼠径部を痛めていた模様。ただ同選手はその後、全体練習には合流しており、怪我の程度はそこまで深刻なものではないという見方があるようだ。


キリアン・ムバッペ

所属クラブ:パリ・サンジェルマン
代表チーム:フランス代表
ポジション:FW

現地時間20日に行われたウルグアイ代表との国際親善試合で相手GKと1vs1になった局面でGKを交わしきれずにそのまま転倒した際、右肩を強打。そのままピッチに倒れこみ、36分に交代を余儀なくされている。その後の検査で同選手は右肩の打撲という診断が下っているが、全治は明らかになっていない。


ネイマール

所属クラブ:パリ・サンジェルマン
代表チーム:ブラジル代表
ポジション:FW

ムバッペと同様、ネイマールも代表戦での犠牲者となっている。こちらは現地時間20日に行われた国際親善試合・カメルーン戦で開始からわずか7分後に鼠径部を抑えてプレー続行不可能となり、そのままピッチを後にしていた。クラブの検査の結果、こちらは右の内転筋の負傷と発表されている。なおPSGは来週なかばにチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節・リバプール戦を控えている。勝ち点差2以内に全チームがひしめき合うという大混戦である中、この攻撃の軸2選手が欠場するとなると、グループステージ敗退の可能性が高まることだろう。