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Cロナウドのレアル退団意思を昨夏から察知? 元ミランCEOが舞台裏語る

 今夏までミランのCEO(最高経営責任者)を務めていたマルコ・ファッソーネ氏はどうやら昨夏の時点でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリード退団の意思を持っていたことを察知していたようだ。現地時間20日、スペイン紙『マルカ』がこれを伝えている。

 ロナウドは2009年夏から昨シーズンまで9シーズンに渡りマドリードに在籍していたものの、フロレンティーノ・ペレス会長との関係悪化が主な原因となり、ワールドカップ・ロシア大会開催中にユベントスへ1億1200万ユーロ(約146億円)という高額な移籍金を伴って加入している。

 そのロナウドを巡ってはユベントスが本格的に獲得調査に乗り出す以前からミランやマンチェスター・ユナイテッドなど複数クラブにも獲得の可能性があったと以前伝えられていた。

 その獲得調査に乗り出していたとされているミラン首脳陣のひとりであったファッソーネ氏は「オーナーのリー・ヨンホン氏が中国のマーケットに強大なインパクトを与えることからロナウドの獲得を強く望んでいた」と獲得の意思があったことを明かしている。

 そして同氏は続けて「彼はマドリードを去りたいと思っていたし、我々は獲得にどれほどのコストを伴うのか確認すべく、2017年7月に代理人のジョルジュ・メンデスと面会した。ただ獲得するにはあまりにも莫大な資金が必要だったので、オーナーが自らの夢を諦めると私は確信したよ」と当時の交渉について振り返った。

 なおミランは今夏にアメリカのヘッジファンド『エリオット・マネジメント』へと保有権が移行されている。リー・ヨンホン氏がオーナーを務めていた時のミランは度々ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触の可能性が噂されていただけに、あまりにも大きなチャンスを逃した形だ。