ラ・リーガ バルセロナ

クロアチアの盟友がエル・クラシコの大舞台で火花を散らす

 レアル・マドリードのルカ・モドリッチとバルセロナのイバン・ラキティッチはロシアワールドカップのクロアチア代表におけるヒーローだった。しかし、10月28日に行われる「エル・クラシコ」ではライバル同士として対戦する。

 クラシコでは熱い戦いを繰り広げる2人だが、プライベートでは仲がいい。2人のMFが同じピッチに立った最初の試合は2007年9月までさかのぼる。エストニアで行われたUEFA欧州選手権予選で、クロアチアがエストニアを2-0で下したゲームに、当時19歳だったラキティッチと22歳だったモドリッチが初めて共演した。それから約11年。モスクワで行われたW杯決勝のピッチには、ラ・リーガで活躍する2人の姿があった。

 モドリッチは33歳、ラキティッチは30歳となった今、カンプ・ノウで再び両者が相まみえる。

 ラ・リーガで両者が初めて顔を合わせたのは、2012年の9月。この試合で、当時セビージャに所属していたラキティッチが、コーナーキックからピオトル・トロホウスキの決勝点をアシストし、レアル・マドリード相手にホームのサンチェス・ピスファンでセビージャが勝利を収めた。

 2014年の夏にラキティッチがバルセロナへ移籍した後、最初にクラシコで対戦したのは、その年の10月だった。ラキティッチは試合終盤からピッチに立ち、モドリッチは89分間プレー。3-1でマドリードが勝利を収めた。

 そこから両者は、それぞれのクラブにおける不動のエースに成長。クラシコでも重要な役割をたびたび担ってきた。

 過去6シーズンで8回のクラシコを戦ってきた両者。そのうちでバルセロナが勝利したのは4回、マドリードが勝利したのは2回、引き分けが2回となっており、ラキティッチがリードしている。

 代表チームでは77試合を共に戦った両者。その中には2008、2012、2016年のユーロ、そして2014、2018年のW杯も含まれている。同国史上初のW杯決勝に進出したゴールデンジェネレーションにおいても、重要なメンバーである2人。ラキティッチは、モドリッチがW杯最優秀選手と、欧州最優秀選手をダブル受賞したことを、本当に喜んでいた。

 日曜日のカンプ・ノウでは、彼らがともに歩んできた歴史は、一旦脇にどけておこう。なぜなら、彼らの中盤でのバトルが、最終的には勝敗を分けるカギとなるはずだから。