
つい先日までワールドカップが開催されていたロシアだが… 写真提供:Getty Images
ロシア3部のトルペド・モスクワで先週、19歳の新加入選手が加入発表6日後に驚くべき理由で契約を解除されていたことが明らかになったようだ。24日、アメリカ紙『ワシントンポスト』がこれを伝えている。
同紙が伝えるところによると、今回契約解除となった19歳の選手はロシアで生まれ育ったものの、両親がコンゴ民主共和国出身であることから肌の色が黒いようだ。トルペド・モスクワは同選手との契約を結んだものの、その後にウルトラス(熱狂的サポーター)が肌の色が気に入らないことを理由に契約解除を行うようクラブに圧力をかけた模様。またイギリスメディア『ザ・サン』は同選手に対してサポーターからの脅迫が見られたと伝えている。
そして現地時間20日にトルペド・モスクワはこの19歳の選手との契約を解消することを決断。同クラブのオーナーを務めるロマン・アブデエフ氏は同選手加入の際に移籍金が支払われなかったことを契約解除に至った理由として発表しているものとみられる。
ワールドカップ開催国であるロシアで今回起こった「人種差別」には、今後も多くのメディアがクラブの対応やウルトラスの行動を批判する報道を展開する運びとなりそうだ。
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