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世界屈指の“戦術マニア”ビエルサ、井手口陽介所属リーズが招へいへ

 かつてアルゼンチン代表やチリ代表を率いており、ファンの間では“戦術マニア”として度々名前の挙がるマルセロ・ビエルサ氏がMF井手口陽介の保有権を持つリーズ・ユナイテッドの指揮官に就任する可能性が高まっているようだ。13日、イギリス紙『テレグラフ』がこれを伝えている。

 ビエルサ氏は2016年夏のラツィオ監督就任時にわずか2日後にクラブの補強方針が自身の要求に沿わないものであるとして指揮官を辞任するなど数々の“伝説”を残している。同氏は昨夏、大型補強を敢行したリール指揮官の座に着いたものの、成績不振のため11月に解任。以降、今夏までフリーとなっていた。

 一方フットボールリーグ・チャンピオンシップ(英2部)で今季13位に終わったリーズは今年2月に成績不振によりポウル・ヘッキンボトム監督を新たに招聘(しょうへい)していたが、同監督はシーズン終了後の6月4日に退任することが決定。後任探しに着手していたリーズ首脳陣はどうやらビエルサ氏に白羽の矢を立てたようだ。

 そのビエルサ氏は当初、英2部の指揮について興味を示していなかったものの、クラブの掲げるプロジェクトに興味を惹かれ、監督就任を前向きに考えていると伝えられていた。なおリーズと同氏はほぼ合意に至っているものとみられ、日本時間13日晩にも公式発表が行われる可能性があるようだ。

 なおワールドカップ・ロシア大会のメンバーから落選したMF井手口陽介はスペイン2部のクルトゥラル・レオネサでのレンタル期間が終了し、リーズに復帰。日本サッカー協会(JFA)も同選手がバックアップメンバーとして日本代表のトレーニングに参加していた同選手がクラブに合流することを公式発表している。